文月

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●2004年7月27日
セミ氏、ご来房〜。お、青春を謳歌していますな。七年間も下積みしたんだから、大いに楽しむんだよ。

●2004年7月26日

今日は真夏を絵に描いたような一日だった。午前中、ギラギラの太陽が照り付け、うだるような暑さのなか作業をしていた。 午後になり「なんだかやたらムシ暑いなぁ」と思うと、今度は激しい雷雨。トタン張りの工房の屋根を雨が激しく叩きつけ、 ラジオの音も聞こえない。しばらく続き涼しくなった頃、パタリと雨はやんだ。また蒸し暑くなってきた。ふと表を見ると なんとも立派な虹がかかっていた。山から山へ、まさに架け橋のような虹だった。あまり立派なのでしばし見とれてしまった。

●2004年7月15日

いつの間にやら梅雨が明けてしまった。あまり雨が降らなかったので、水不足が心配だ。工房での作業も「暑さとの戦い」 という感じになってきた。しかし、真夏の陽射しというのはなんともワクワクさせるものがある。 ああ、仕事そっちのけで川に遊びに行きたくなってしまう。

●2004年7月3日

『エミケン』の工房に、岐阜県高山市にある『柏木工』の熟練木工職人、澤田氏をお呼びし講習会を開いた。あの『柏木工』である。 今回は技能士一級の試験を想定して、実際に作業を披露していただいた。
まず感動したのが氏の工具の美しさだった。ノミもカンナも素晴らしい技で研がれている。 「恥ずかしいから見るなよ〜」と言っていたが、でもやはりほんとに恥ずかしいのだろうな。それが真の職人の職人たる所以。
氏の技はここで言い表せるような薄っぺらいものではない。脈々と受け継がれる日本の匠の技の奥深さを垣間見させてもらった気がした。 是非またこのような機会を設けさせてください。ありがとうございました。


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