師走

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●2004年12月29日
奥多摩に雪が降った。夏の間にせっせと貯めた木っ端を薪ストーブで燃やす。こうやって見ると、随分山奥の工房に見えるね。 なかなか絵になってる。

●2004年12月20日

タゴ作:この材料の山はなんだべ?
トメ吉:なんでも年内に完成させる家具の材料らしいっぺよ。
タゴ作:年内っつったって、あと10日だんべよぉ。
トメ吉:こりゃー無理だんべぇなぁ。
タゴ作:トメ吉:ハハハハハハーッ!

●2004年12月19日

女子美術大学「立体アート」科二年生の五人衆、ご来房〜。先日のデザインフェスタで知り合い、 今日はわざわざ皆で工房見学に来てくれた。
私事だが、最近美大生に対する不信の念をいだくような出来事が立て続けにあった。しかし、彼女たちと話をして「これがホントの 美大生だ」とうれしくなった。芸術家というのは、いかにも食えそうにない職業なので、 彼女たちにも将来に対する不安は大いにあるようだ。しかし、やはりこの道を進みたいと言う熱い情熱を語ってくれた。 久々にワシも熱い人種と熱い語らいができ、かつての克己的だったサラリ−マン時代の気持ちがよみがえってきた。 皆、まだ二十歳そこそこ。なんでもできるよ。その気になれば今からでもパイロットやプロ野球選手にだってなれるんじゃない? ワシの二十歳の頃など、将来に対して全くまじめに考えたことなどなかったように思う。 それでも今こうやって明確な進むべき道が見つかっているわけだから。
若くして自分の進むべき道が見えているヤツは強いよ。がんばろう!!    「ひよこ」ありがとう。

●2004年12月9日

いつも工房に行くときは「残業メシ」を持っていく。昼は丼で弁当を作ってもらい、工房の電磁波調理装置で温めて食す。 夕方五時くらいになると、やはり腹が減ってしまうので「残業メシ」が必要になる。かといって、ここでガッツリ一食分食べてしまうと、 もう働く気力が失せてしまうし、夕飯はやはりゆっくりJAZZなどを聞きながら食し、その後焼酎を一杯ひっかけ、 そのまま横になってしまいたいので、家までとっておく。だから「残業メシ」は菓子やサンドウィッチ程度のものを持っていく。 お菓子といっても市販の物は甘すぎて気持ち悪いので、エミ氏に砂糖超控えめで製作してもらう。で、珈琲を入れ、NHKfmの 「青春アドベンチャー」など聞きつつ食すのだ。実はこのひと時の至福を得るために、今日一日の労働をしているようにさえ思う。 そうすると、あと二時間ほどがんばろうという気力が沸く。ちなみに本日の菓子は<くるくりケーキ>だそうです。 クルミとクリが入ってるそうです。あ、どちらも家具の材料だ。

●2004年12月3日

今日、工房に面白いオトコが訪ねてきた。18時頃、作業していると携帯に電話があり 「今、白丸なんですが伺ってもいいでしょうか?」と。「なんだ、なんだ?」と思いつつ、”来る者は拒まず ”なのでお招きした。 ノムラ君という鹿児島出身の青年で、なんでも北海道から鹿児島まで全国の家具工房を訪ねて旅しているそうだ。 もう二ヶ月になるという。さすが多くの人と接してるだけあり、ちゃんと相手の目を見てしっかり自己主張できるオトコだった。 ワラジなど履いて、ちょっと<男おいどん>みたいだったな。
いつの間にか、ワシの方が日本中の木工情勢をいろいろ質問してしまっていた。いやー、楽しかった。出会いって面白いね。 これからの旅の安全を祈ります。

●2004年12月2日

知人の熊本氏が主宰する家具工房 『クマクラ』 が、 新宿のリビングデザインセンターOZONEで企画展を開催中なので陣中見舞いに行ってきた。彼はすでに独自の芸風を確立していて、 それがまたカッコイイ。ワシと違い芸術家の匂いを感じる。気に入る人はとても気に入る意匠だと思う。12月7日まで開催しているので、 是非皆さんも足をお運び下さい。


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