如月

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●2005年2月27日
職業訓練校時代の同期、ヤマちゃんを訪ね三浦半島の先端まで行った。同期の中で一番早く独立し、去年念願の新居と工房を購入したので 訪ねたくて仕方なかったのだ。いやー、素晴らしい「城」だった。よくやった!出世頭だね。海が眼前に広がる高台。大風のときは 物凄いらしいけど、これは極上の景観だね。こんな所なら雄大な図案も沸々と沸いてくね。そう、ヤマちゃんの作風はかなり前衛的で、 大作が多い。こんな場所でなければいけないんだね。
『 山崎創作家具 h/wood 』

●2005年2月22日

『エミケン』ケン部門に頼もしいヤツが仲間入り。糸鋸「スク郎」君。前出の彫刻家山崎氏から譲り受けました。既に持っている糸鋸 もその骨董的意匠と愛嬌のある動作が痛く気に入っていて、力もあって頼もしいのだが、クセと振動が激しく、使いこなすには熟練を 要する「じゃじゃ馬」的なヤツ。エミ氏もかねがね糸鋸遊びをやりたがっているのだが、怖くて使えなかった。しかしこのスク郎君は 容姿、力ともに兼ね備えた上に、「優しさ」まで備えたいい男。しかもフトコロが深い(これ、本当に糸鋸の性能を表す言葉です)。 現代はこういうヤツのほうがモテるんだよな。

●2005年2月3日

いよいよ二月になりました。あまりに常套句なのですが、やはりつい口をついて出てしまいます。「なんて早いんだろう!」。 いつまでも表紙に年賀状の写真を掲載するわけにもいかないので、美しい写真を撮りに、川乗山に登ってきました。 (いや、ただ登りたかっただけなのです・・・) 工房からわずか三時間歩いた場所は普通に雪山でした。 ここから眺めた富士山やその他の山々を眺めると、いやでも背筋が伸び、気持ちが奮い立ち、誓いを新たにしたくなります。 四月にはエミケンの世継ぎも産まれるし。よーし!!

●2005年2月1日

エミ氏の仕事の打ち合わせに、あきる野市まで行ってきた。特注鞄のご依頼である。お客様は彫刻家の山崎哲郎氏。 鉄を素材とした大きな作品が多い。ワシはあまりこの方面に詳しくないので作品についてあれこれ言うのは失礼かもしれないけど、 幾何学的で規則的で柔軟、大胆かつ繊細なところが非常に好きである。鉄という素材に対する愛着はここで言うまでもない。 ワシの「錆びた物収集」癖は広く知られるところである。鉄を自由に加工できたらどんなに素敵だろうか? これは常々考えていることである。実は「鉄の彫刻家の工房を見たい!」という理由もあり、 ちゃっかりワシまで付いて来たのであった。
ああ、さすが芸術家の城。見るもの全てカッチョイイ。雑然としているよに置かれている一つ一つの物が、珍しい物、こだわりの物 なのだ。まさに男の隠れ家にふさわしい、夢の空間。よーし!ワシもいつかはこんな城を持つよー!ワシの旧型自転車収蔵品を全て 飾るのだ。


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