弥生

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●2006年3月30日
柏の陶芸作家様宅へ <高背椅子>の納品に行った。 今回依頼を受けるとき「わたしは出来上がったものを愛でます」とあまり詳細な打合せもなく製作を引き受けた。 しかしワシは根っからの職工。仕様や図面が完璧に出来上がっていないと製作にかかれない性質(たち)である。 「段取り八割」ってやつだ。だから自分なりに少ない情報を分析し、野暮とは思ったが模型写真(免罪符)などを送付し 少しでも方向性を定め、なんとか完成に漕ぎ付けた。納品時、製品をとても気に入ってくれ絶賛してくれた。非常に嬉しかった。 おまけに次の依頼も賜り、更にはお昼ご飯までご馳走になった。誠にありがとうございました!次回作品もがんばります!
その脚で、ご近所の 『Squick Works』を訪ねた。友人の木工家だ。 今は巨大なクリの一枚板と格闘していた。ためしにワシ一人で持とうとしたがダメだった。彼女には更に難しいだろう。 お互いの近況報告をしたり情報交換などし、有意義なひとときだった。大きな未来を信じてがんばろう!

●2006年3月24日

朝、知り合いの大工さんから連絡があった。「羽村で家解体するから、建具とか取り来ていいぞ〜」。今日は本当はチビタのために 家の縁側に柵を作ろうと思ったが急遽変更だ。速攻で解体現場に行った。築40年ほどの民家だった。40年と言うと比較的新しい。 アルミサッシが多かったが室内の障子はいい物だった。ガラスも昔の凝った模様である。全ていただいて参りました。 どうもありがとうございました。今後も情報よろしく願いします。

●2006年3月20日

マキちゃん。机、お待ちどうさまでした。ちょっとおそくなっちゃったね。カタジケナイ。気に入ってくれてお兄ちゃん (おじちゃん不可)も嬉しいよ。ユウキ君。ユウキ君が小学校に上がる時もお兄ちゃんが机作ってあげるから、よーくお父さんに お願いするんだよ。

●2006年3月18日

まず。「ツヅキ家様。スイマセン!この写真使っちゃいました!!」
さて。吉祥寺まで納品に行ってきた。例の「おめーおめー」言いながら作った机である。納品はご主人が手伝ってくれたので、 非常に楽だった。新居に越してきて一週間。初めての週末と言う事で、なんやかんやと忙しそうであった。しかし吉祥寺駅まで徒歩数分 のこの閑静な住宅街。漂う雰囲気が違いますな。ラブラドール犬とBMWのハッチバックとカナディアンカヌーが憎らしいほど よく似合う。「いわゆるひとつの、ドリームですねぇ」。そんなお宅でも引越ししたてはこんなになってます。 納品した物も見事に荷物に溶け込んでいる。まるで既に10年前からある家具のように・・。しかし、ワシも玄人魂を発揮しカッコイイ 写真を撮らせてもらった。なにせ手元に残るのは写真だけだからね。是非ツヅキ家の名誉のためにご覧下さい。→ (コチラ)
今度はエミ氏とチビタも連れて「吉ブラ」行きます。

●2006年3月15日

本日13時。無事確定申告してきました。危機一髪。なんだかんだ言っても、やはり大部分をエミ氏がやってくれた。 エミ氏、ありがとうございます。

●2006年3月13日

さぶい・・。朝、あんなにポカポカしていて「あー、ようやく作業着が一枚減らせる季節だ」と思ったのもつかの間、午後になり ヤタラと寒くなってきた。すごい寒いのだが「さっきまであんなに暖かかったのだから気のせいだろう」と信じなかった。 信じず、窓も開けたまま、上着も着ず、靴下も一枚のままサンダルで作業していた。しかしもうどうにも寒くて仕方なくなってきた。 と思ったら、風が強くなり窓から勢いよく大量に近所で焚き火をしている灰が舞い込んできた。「おいおい、勘弁してくれよ」 と思ったのもつかの間(つかの間二回目)、その灰は冷たかった・・・。
「おいおい、勘弁してくれよ」(二回目)。流石に一本とられましたな。恐るべし、山の天気。

●2006年3月11日

本日はエミ氏と二人、不退転の決意で確定申告の書類作成をした。期限は15日14:30。果たして間に合うか!
ワシはものすごーく、こういう作業が苦手だ。例年エミ氏一人にこの作業を押し付けていた。しかし流石に今年はチビタもおり、 エミ氏一人では無理なので、ワシも及ばずながら参戦。しかしやってみるとこれがなかなか面白い。 昨年一年の収支が手に取るように分かる(当たり前)。こうあからさまに数字を突きつけられると「よーし。今年はもっとがんばるべ!」 という気持ちにいやでもなる。ワシが今までこの作業をしたくなかったのは、きっとこの「あからさまに数字をつきつけられる」 のが怖かったのだろう。しかしそれでは一国一城の主としてはいかんよね。「己を知り、敵を知るもの、百戦危うからず」 と孔子も言っている(これホント)。今年はよい戦ができそうだ。エイエイ!オーッ!!

●2006年3月9日

前出の天板。「おめーおめー」言いながら、研磨をした。研磨行程になるとコイツの頼もしさが身に沁みる。 ワシの愛機<日立工機 SB11>---ベルト幅110mm・ベルト長620mm・単相100V・消費電力950W・重量6.9kg--- コイツを駆るにもなかなかに熟練と腕力がいる。他の電動工具にも言えるがなにせ電動機(motor)で回るので仕事は速く力強いが、 失敗するときも一瞬だ。「あっ!」と思った時にはかなりの深手を負っている。人間に対しても木材に対しても容赦はしない。 コイツはかなり安全な部類だが。以下にその失敗例を挙げる。いずれも本機購入直後の未熟な頃の失敗だ。
失敗1)「本機が左右にぶれていると、ベルト端により直線状に深い傷がつく」これはなかなか痛い。 研磨中は木粉で覆われているので表面が良く見えない。調子に乗って削り終え圧縮空気で木粉を飛ばすと、無数にこの傷がついている。 これを落とすのにまた更にこの深さまで研磨をしなくてはいけない。しかしまた同じ失敗をするのが怖く、 結局紙やすりで手作業でやったりした。
失敗2)「被削材の端がダレる」材端部で本機の水平を保てないことによる。
失敗3)「表面がゆるやかに波打つ部分がある」長尺材にて多い。立ち位置から動かず本機を前後運動できる距離は自ずと決まる。 せいぜい5、60cmだろう。50cmを研磨し次の50cmをまた研磨する。といった作業になる。この境目に緩やかな波打ちができるのだ。 これを克服するにはかなりの修練を要した。
と言うように、機械だから簡単、敏速、均質というわけではない。機械も道具。それなりに熟練が必要なのだ。 この「手持帯研磨機」(ベルトサンダー)は熟練が必要な部類だと思う。しかし今となっては「なくてはならない」機械のひとつだ。

●2006年3月7日

あたいエミリー。もう三月ね。早いったらありゃしないわ。
この机、長さが2m50cmもあるんだって。ケンは「おめーおめー」言って作業してたわ。またギックリ腰やらなきゃいいけど・・。 もうジジィだからね。あたいが手伝ってあげたいところだけど、流石に無理だわ。チビタちゃん、はやく大きくなればいいね。 「父ちゃん。これを運べばいいのかい?」とか言って片手でヒョイッと持ち上げてくれるんだろうね。
(ケン、心の叫び)


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