長月

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●2006年9月29日 工房部 機械大引越し! 二日目
朝、パラパラっと降ったが、持ち直した。機械以外にも工房には大物がたくさんある。ステ吉ではいかんともしがたい物ばかりだ。 木材はその筆頭!結構買ったね。理想ではまだ充分な量ではないが、やはり多い。息を止めてがんばりましょう。 木材運びは技術よりも根気と体力。黙々とトラックに積み込んだ。そして降ろした。5往復くらいしたかな? もう体力も限界になり時間もいい時間なので終わりにした。あとはステ吉でも運べるもののみとなった。
最後に搬入した機械たちの動作確認をしてもらった。井上さん、とたんに元気が出てイキイキしてきた。流石オタク。 ホント機械好きなんですね。全て無事作動。これで最大の難所を突破できました。ありがとうございました!!
二ヵ月弱に及ぶ、「エミケン大引越し作戦も」ようやく終焉を迎えようとしている。うう、長く厳しい道のりだった。
写真は井上親子です。みなさんよろしく! 東松山の 『井上木工機』 です。  『井上木工機』

●2006年9月28日 工房部 機械大引越し!

とうとうこの日が来た。本当は26、27日に行う予定だったが天気予報は雨。機械に雨は大敵なので確実に晴れそうな本日に 変更した。予報どおり素晴らしい秋晴れ。絶好の引越し日和だ。
朝9時、東松山の 『井上木工機』 の井上親子が来てくれた。 よろしくお願いします!今まで井上さん一人で仕事をしていたのだが、二ヶ月前、息子さんの真(まこと)氏が弟子入りしてくれた。 おめでとうございます!!いやー、ホント良かったですね。ワシも実はこの先密かに不安だったんです。 「井上さんが引退したらどうしよう?」って。これで安泰ですな。正直言って井上さんは商売人としては・・・ですが、 職人としては超一流。機械オタクですな。そんな人に弟子入りできるなんて羨ましい限り。ワシも弟子入りしたいくらいだ。 是非オヤジを越えてください。
さて、引越しですが、これはもう井上さんに任せておけば安心。もちろんワシも普通に手伝いました。しかし、これだけの数の 機械を引越しさせるのはなかなか重労働。神経も使う。なんとか19時頃までかかり全て移動し終えた。お疲れ様でした。
明日はその他工房の大物類、主に材料の引越しをお願いする。お願いします。

●2006年9月27日 戦士の休息 エミ編

エミ氏も氷川城に越してきてからというもの、よく屋外に出るようになったね。今までは軽い引きこもりだったよね。 無理もない。世のお母さん方は、多かれ少なかれこんな時期があるかと思う。特に奥多摩は「軽い散歩」ということができない。 表に出れば坂道ばかり。国道は歩道などなく危険極まりない。裏山は即登山道。乳母車というものはほとんど役に立たないので、 抱っこかおんぶ。これはキツイ。適度な距離に適当な目的地(喫茶店とか)もない。
しかし氷川城の建つ地は奥多摩でも貴重な平坦地(短い距離ではあるが)。城の前は即国道で危険極まりないが、 申し訳程度の歩道はある。気をつけて200mほど歩けば安全な散歩道にでれる。城の反対側は即河原。こちらの方が安全だ。 いくらでも時間がつぶせるし。流れを眺めるってのは本当に気持ちのいいもんだ。
エミ氏、タイゾーに助けられないように気をつけて。

●2006年9月26日 「ニッパラ城」視察

奥多摩の期待の星 北山一家 が引っ越すことになった。今住んでいる日原(ニッパラ)で念願の一軒家を見つけた。 昭和20年築と古い建物で、引っ越す前にかなり大掛かりな改装が必要だ。ワシも微力ながらお手伝いさせてもらうべく、まず 物件の視察に行ってきた。氷川城の  「大壁工法」 と違い、日本古来の  「真壁工法」  のため解体、改装の工事は簡単そうだ。以前住んでいた家吉ももちろん「真壁工法」。改装は簡単なのでちょくちょく いじりたくなるし、楽しい。それにひきかえ「大壁工法」のなんと回りくどく、大袈裟な工法か。もう最低限の改装しかしたくない、 って気になる。何故最近「大壁工法」が主流になってるのだろうか?大量生産に向いてるんだろうね。 「作り手の都合優先、使い手のことは二の次」の現代社会。もういいよ、って感じだね。
夜は北山邸にてご馳走になってしまいました。ご馳走様でした!昨日、越してきたニッパラの新しい住人、ディジュリジュー奏者の  NATA氏 も同席。数日前お子さんが産まれたそうで、 後日奥方とお子もニッパラ入りする。おめでとう!ほんとニッパラだけは平均年齢下がってるよね。不思議な集落だ。
「ニッパラ城」の改装。段取り的にはまず解体作業からですな。愛用のバールを持って参上します。楽しみにしておりまーす。 ハツリもする?

●2006年9月20日 大人のおもちゃ

ヤフー・オークションで買っちまいました。リョービのコンクリートハンマー。どこかハツるところありませんかぁ?

●2006年9月19日 請求書

『伊藤造園』より先日の工事の請求書が届く。
・工房部解体:300,000円
・玄関はつり:50,000円
・消費税:17,500円
安いね。ワシが一人でやったとしても半月はかかるだろう。その分家具作りができない。そして出された大量の産業廃棄物はやはり業者に 来てもらわなければいけない。2tトラック5台分あったから、1台5万円としても25万。餅は餅屋ですな。

●2006年9月16日 湖底の故郷

タイゾーとまみちゃんを連れ奥多摩湖(小河内ダム)に行った。氷川城から車で約20分。ちょいと息抜きですな。この間にエミ氏、 エミ氏両親がいろいろ住居のよしなしごとをしてくれている。
ワシ:「お、タイゾー。歌碑など見つめてどうしたんだ?」
タイ:「とうちゃん。このみずうみにはかなしいれきしがあるんだな。」
ワシ:「そうだ。ここだけではない。ダムには多かれ少なかれ必ず悲しい歴史、無念の思いがつきものだ。」
タイ:「オレ、なんだかひとごとにおもえないよ。」
ワシ:「そうだとも。おまえにも実は立派な故郷があったんだ。今は津久井湖という湖の下だがな。この無念は忘れてはいかん。」

●2006年9月14日 『伊藤造園』 登場二日目!

今日は「ハツリ」という作業。工事現場でコンクリートをガガガッと機械で崩すヤツ。あれをハツリと言うのだそうだ。 非常に面白そうなのでワシもやらせてもらった。なかなか楽しい。初め100Vの機械でハツッていたが、どうにもハツリっぷりが悪く、 油圧の機械に変更。これはスゴイ。毎日やってたら腕おかしくなるね。
最初は楽しくやっていた作業だが、やはり相当キツイ。腕も腰もあっという間にバキバキになってきた。当初、もっと簡単に終わるかと 思っていたが日暮れすぎまでかかった。でも無事終了。『伊藤造園』の皆様、二日間ありがとうございました。
#写真撮ったのに、なくなってしまった・・

●2006年9月13日 『伊藤造園』 登場!

とうとうこの日がやってきた!待ちに待った工房部の壁撤去。いやー、やっぱり本職はサマになってますなぁ。ルイヴィトン風 の旅行用ボストンに、バールやらハンマーやらの工具を入れてるんだよ。格好はもちろんニッカボッカ。頭にはタオルじゃなくて 野球帽(キャップ)なんだね。そして酸素ボンベ代わりのくわえタバコ。
5人で見る見る解体。どんどん解体。ワシも邪魔をしないよう廃材を運び出す。瞬く間に石膏ボードと木材の山が出来上がり、 足の踏み場もない。廃材からは「これでもかっ!」というように錆びた釘がギンギンに飛び出している。踏み抜けばただでは済まない。 錆び釘は傷が治りにくいそうだ。まるで地獄だね。ワシは恐る恐るそこを行き来する。それでも三回ほど踏んでしまった。 幸い先っぽだけだったが、でも痛い痛い。
彼らは?というと、ひょいひょい普通に歩いてる。秘密を見せてもらった。彼らの靴の中敷にはなんと「鉄板」が入っていたのだ。 「欲しぃー!」
釘木材の束を肩に担いで運び出すのも相当痛い。あちこち見る見るミミズ腫れ。彼らは?というと、ワシの倍以上の束を普通に 担いでいる。
「今度はどんな秘密があるんですか?」
「何もないよ」
「・・・」
一朝一夕では到達できない境地に彼らは達しているんだな。
この日、工房部の解体作業は全て終了。明日は急遽お願いすることになった「玄関外のコンクリート製階段の解体」。 よろしくお願いします!

●2006年9月10日 エミ氏ご両親助っ人

7日から本日までエミ氏のご両親が助っ人に来てくれた。タイゾーの子守や家事やその他雑多な事をお願いしてしまった。 おかげでエミ氏とワシ二人が目一杯働く事が出来た。不便なところに何泊もしてもらい恐縮至極です。でも本当に助かりました。 ありがとうございます。

●2006年9月4日 マミちゃん助っ人

本日も まみちゃん が助っ人に来てくれた。ありがとう。休日全部『エミケン』に使ってない?でも我々も助かる以上に、 まみちゃんが来ると楽しいのでとても嬉しいっす。
さて今日の作業は。「閲覧室の床板はがし」。街道に面した二階は閲覧室(ショールーム)にする予定。 現在この空間は全面コンパネが敷き詰めてある。二枚重ねになっており、上のコンパネは相当痛んでいる。 このままでは閲覧室としては具合が悪い。故に全面無垢板張りにする予定。ただ単に上に無垢板を敷けば良いのだが、痛んでいるのと、 あと建物全体の軽量化も図りたいと言う事もあり、痛んだ上面のコンパネだけ全てはがすことにした。約120枚のコンパネ、 1枚約10kgなので約1200kg。乗用車1台分を軽量化できる。これは建物も嬉しいに違いない。
先日一人で12枚ほどやっつけたのだが、かなりの重労働。ずっとかがんだ姿勢なので背中と腰がバキバキになる。 そんな作業をまみちゃんにお願いしようと言うのだ。今日中に全部は無理というのは分かっている。
初めにまみちゃんに「バール」の使い方を伝授。作業にバール一本しか使わない事に少々感激していた。 そう、コイツさえ一本あれば木造住宅なら解体できるのだよ。すぐコツを飲み込み、 ワシとの連携作業によりかなりの高速で作業が進む。
ワシ:「おや?今日中に終わる!?」
まみ:「え、もちろん終わらせますよ!」
ヒー、頼もすぃーっ!
そして、暗くなったころ、全てのコンパネがはがされた。「ヒデキ、感激ー!!」
まみちゃん!ありがとう!!キミは素晴らしい土方になれるよ。

●2006年9月3日 戦士の休息

8月後半から全く休みなく働いている。家具作りは全くできていない。当然だ。しかし城作りだって重要な仕事である。分かってはいるが 家具を作れないストレスは大きいし、何か強迫観念みたいなのが常にある。「皆今頃次々と作品を産み出しているんだろうなぁ」とか。 木工機械に触ることさえしていない。このストレスはエミ氏の方が大きいだろう。なにせ妊娠してからずっとこの状況だからね。しかし、 全てが大事な仕事。「段取り八割!」「尺蠖の屈するは伸びんが為!!」
氷川城の魅力はなんと言っても「川が目の前」という事。しかもそんじょそこらの川ではなく「カヌーができる水量の清流」。 気持ちがおかしくなったらすぐタイゾウと河原に行く。カヌーは落ち着くまでしばらくおあずけだが、タイゾウが夢中で石ころを流れに 投げている姿を見ているだけで、えもいわれぬ幸福感に包まれる(なーにを言っとるかぁ!シャキッとせぇ!!)。
今までも鳩ノ巣渓谷という極上の渓谷まで徒歩5分という場所に住んでいたが、ほとんど行かなかったし、子連れで遊ぶにはあまりに 危険すぎた。鳩ノ巣渓谷は昔からイカダ師の仕事歌にも歌われるほど難所中の難所で、ワシが見ても非常に怖い。カヌーもちょっと無理。 それに比べ、氷川城前の川は「カヌーよし」「川遊びよし」「眺めてよし」の適切な流れ。
よーし!やり遂げるぞー!!

●2006年9月1日 工房引越し作戦 開始

無事住居部の引越しを終え、ホッとしたのもつかの間。次は更に大掛かりな工房部の引越しだ。白丸の工房の契約が9月一杯なので、 残された時間はあとひと月!新工房の受け入れ準備をし、荷物の引越しという流れになる。
「新工房受け入れ準備内容」
 @いくつかの小部屋に仕切られている工房予定部の小部屋解体。広さ30坪強の空間になる。
 A現在コンクリートが露出している床にコンパネを張る。(寒さ対策、工具製品落下時の傷つき低減)
 B壁面全てに白く塗った壁を張る。
 C動力用電源配線。
 D電灯取り付け
 E水道場製作
と、かなり容量がある。最大の工事が@である。当初自分でやろうと思ったが、あまりに大工事であるのと、そのあと出る産業廃棄物の 量が膨大なのとで、業者に頼む事にした。本日、青梅の 『伊藤造園土木』に見積りに来てもらった。工事は13、14日。 これが終わるまでは新工房では何もできない。住居部の快適化工事ですな。住居部もまだ「荷物を運び入れただけ」の状態で、快適には 程遠い。居間に照明すら付いていなく電気スタンド数台で生活している状況だ。やる事は多い・・。


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