卯月
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●2008年4月28日 イカダ家 ご来城
黄金週間に一日だけ川井キャンプ場で日原の イカダ君 と二人、 竹細工の講師 をやることになった。 イカダ君は去年も依頼され、今回二度目。好評だったようだ。青少年支援センター(確か)主催のキャンプということで、 生徒はニートの若者が多いという。なかなか触れ合う機会のない人たちなのでとても楽しみである。
とまあ、それは置いといて。一度予行演習をしよう、ということで、本日氷川城下川原で行なった。折角なので女房子供弁当も持参。 イカダ家のユウスケはまだ生後5ヵ月の乳飲み子だからヨシとしたが、タイゾーはやめた。ノコやナイフを見せたら大喜びで、 とてもじゃないが予行演習などできない。収容施設に行ってもらった。もちろん本日のことは内緒である。更に折角なので、 「竹で米を炊こう」「炭火でパンを焼こう」ということになった。
予行演習をサクッと終わらせ、竹飯ごうとパン焼き棒を作る。どちらも「うまくいかねーべなー」と思いつつやってみる。
米:極上のプリプリの炊きあがり。おまけに完璧なオコゲまでできている。ほのかな竹の香りが食欲をそそる。大成功!
パン:棒に巻きつけた生地が見る見る狐色に。表面パリッ!竹と接するところは竹の香りでふっくらホクホク。何もつけなくても 極上の美味さ!大成功!
とても簡単なので次回は公に行ないます。請うご期待!

●2008年4月27日 タキ家 ご来城

群馬のタキ家が来てくれた。6月に一家でカナダ移住を控え、繁忙を極める時期にありがとう。息抜きも大事ですな。
川原に食卓を持ち出し、七輪で肉塊を焼く。実に気持ちのいい陽気。奥多摩に住んでてよかったぁ、という季節になってきた。 子供たちも大喜びだった。大袈裟な遊具などなくても子供たちは川原にいれば大はしゃぎ。10ヶ月のカナエちゃんは砂利を食べてご満悦。 タイゾーは雑草を食べてご満悦。いい光景だ。
最後のひとふんばり、がんばってやり遂げてください。カナダ貯金始めたよ。

●2008年4月25日 祝 ワシ三九歳

おめでとう!
写真左:エミさん作、モンブラン。出来るとは思わず発注したができた。ありがとう。
写真右:ご近所のマキさん、小金井さんから頂いた花束。花束なんて会社辞めた時以来かも。ありがとうございます。

●2008年4月23日 祝 タイゾー三歳

おめでとう!

●2008年4月22日 熱い男たち

『森のカフェ アースガーデン』で開催されていた<奥多摩の木工・彫刻家展>最終日。アースガーデン代表の榎戸さんが 打げ会を催してくれた。この機会に東京の森林や木材について語ろうと、森林組合や林業関係者、「西の風」「西多摩新聞」 も呼ばれている。かなり力が入っている。今問題になっている環境や森林資源。東京の森から何か発信できないかと模索しているようだ。 ワシも大いに共感する。こんな場にワシが加われたのは非常な光栄である。
今回は第一回ということで顔見せみたいな感じではあった。今後も定期的に続けることに意義がある。井戸端会議的な中から、 きっと素敵な案も出るに違いない。
そんな中、ワシの触覚にビビーンと来たのが  『東京チェンソーズ』 。檜原村を拠点に活動する、 男4人の林業集団。熱い夢と高い志をもって林業に挑んでいる。多くの点でお互い感ずるところがあった。まだ漠然ではあるが、 近い将来きっと彼らと一緒に ナニか ができると確信した。やらいでかー!

●2008年4月21日 イチノ 来城

お店のペンキ塗りをしていると「こんちわー」と汚い男が訪ねてきた。と思ったら可愛い女子も顔を出してきた。女子のお腹は 大きかった。「怪しい者ではないな」と瞬時に理解。逆に瞬時に優しい気持ちになる。では誰だ?「あ、イチノだ!」。脚立から 落ちそうになる。
↑この間約1.5秒ほどの出来事。イチノは7年ほど前まで一緒にラフトのガイドをやっていた仲間。戦友と言ってもいい。 あの頃オダ氏の会社はまだ駆け出しで、作業形態も定まっておらずなにかと煩雑で多忙を極めた。ワシもまだ鳩の巣に住んでいなかった ので、三人のスタッフで一緒にここの事務所に寝泊り。朝は「胡椒醤油かけメシ」を掻き込んで仕事に突入。 仕事が終わり、夜の川のを眺めながらオダ氏配給のコロナビールを皆で飲んだっけ。そんな時イチノがよくウクレレで自作の曲 「夜の御岳」を歌ってくれたっけ。・・・ああ、懐かしい。青春の一頁ですな。
しかし程なくイチノは小笠原に移住してしまった。シーカヤックのガイドになるために。うん、イチノにはとても似合ってると思った。 夜の父島二見港でウクレレを奏でるイチノの姿が目に浮かぶ。
そんなイチノが何故ここに?奥さん アカネちゃん の里帰り出産のため、三日前に内地(そう呼ぶ)に来たそうだ。 そうかそうか、イチノもオヤジかぁ。臨月の妊婦さんはたくさん運動した方がいいので、奥多摩散策に来たついでに寄ってくれたのだ。 嬉しいね。しかしイチノもすっかり原住民だな。カッコイイよ。海の臭いがプンプンする。小笠原はワシも昔住みたいと 本気で思ったが果たせなかった憧れの地。東京から船で28時間、東京にして東京にあらず、日本にして日本にあらず。 行った者にしか分からないあの独特の開放感。そんな地で生まれ育つ子って、どんな価値観になるんだろう?非常に楽しみ。 我家のチビタ(6月出産予定、タイゾーの弟、又は妹)と同級生。是非交換留学させておくれ。ワシもついていくから。
今日は本当にありがとう。無事元気な子を出産するよう祈ってるよ。

●2008年4月19日 初体験 其の参

日原の ジョージ君 に誘われとんでもない初体験をしてしまった。「枝打ちの仕事手伝って〜。ノコで枝切るだけ〜。」
現場に行って親方の説明を聞きながらだんだん青ざめていく。とても素人がバイト感覚でやるような仕事ではない。
「この器具を使ってこの木に登って上のほうの枝をチェンソーで切ってください」。
・・・・。
20mくらいあるんじゃないの?もう高すぎて寸法なんて分からない。しかし後にはひけない。一日やり遂げてきました。 とにかくこんな恐怖体験は日常では決して味わえないだろう。シリーズ其の弐「岩登り」(3月23日の日記参照)に勝るとも劣らない 恐怖だった。安全面ではこちらのほうがチープか。風が吹くと恐怖は500倍くらいになる。
【総評】
こんなキツイ作業では林業の後継者が減ってしまうのもうなずける。だから植林された山が手入れされず荒れていく。 もっと林業をオイシイ仕事にしなくてはいけない。つまり儲かる仕事。一昔前はオイシイ仕事だったのだろう。オイシくするには 木材が売れればいい。売れるには使えばいい。みんなもっと日本の木を使おう!家は木をたくさん使って建てよう! そういうワシももっと日本の木を使って家具を作ろう!ヒノキをたくさん使いたーい!家具用に流通させてくれー!

●2008年4月18日 ねねちゃん一家 ご来城

ねねちゃん一家 が遊びに来てくれた。ねねちゃんは保育園でタイゾーと同じ「りす組」。ワシのカンだと、 かなりのお気に入りと見た。タイゾー、ねねちゃんの名前出すとモゴモゴするからね。お兄ちゃんは二つ年上の るい君 。 こんな「はっっちゃけ」とは思わなかった。保育園ではあまり話さないからね。氷川城、楽しかったのかな?嬉しいね。
ねねちゃんちは 『観光荘』 という旅館を営んでいるのだが、 実はここには懐かしい思い出がある。ワシらが奥多摩に移住してきた8年前。鳩ノ巣のボロ屋(通称:家吉(いえきち)) を改装していた頃、汚れた体と疲れた心を癒しに観光荘の風呂に入りに行ったものだ。家吉の風呂にはまだボイラーがなかった。 準備中だったろうか、まだ営業の体裁が整っていない時間に行ったにもかかわらず、快く風呂に入れてくれたっけ。 窓から眺める日原川の眺めは疲れた心に染み渡った。
そんなねねちゃん一家と、同級生としてまた巡り合えたのは何かの縁ですな。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 楽しい宴でした。またやりましょう。

●2008年4月16日 父と息子の野営会

タイゾーは現在世に言う 「赤ちゃん返り」。毎日「エミちゃんエミちゃん」状態。父ちゃんに対しては「あっち行って!」 「コワイ!」「キライ!」・・・などなど、分かっちゃいても心にグサリグサリとくる言葉を容赦なくかけてくる。 保育園の先生曰く 「赤ちゃん産まれたらもっとひどくなるよ〜」
そこで <父と息子の野営会> なるものを企画した。この時期にあえて父と息子だけで野営をすることにはとても大きな 意義があるように思えた。この趣旨に賛同してくれたキタヤマ家、ナカイ家が参加。「赤ちゃん返り」でなくてもこの年頃の男児は どこも状況は似てるようで、「母ちゃん命」のようだ。
場所はご近所、川井キャンプ場。万が一の時家に帰れるよう。気分を盛り上げるため、氷川城から山を経由し白丸駅まで歩く。 大人の足で17分の道のりを1時間弱。そこから電車で、鳩の巣−古里−川井まで。川井駅から徒歩5分の距離を20分ほど。 ワシらまでどこか遠くへ来た気になってしまった。もちろん実に新鮮で楽しい。
テント設営も大はしゃぎ。焚き火も大はしゃぎ。イクト君は一応ミニカーを、ワシは一応野球のグローブを持ってきた。しかし子供には 石ころや棒切れ、空き缶、空き瓶がいいようだ。更にはやはり生身の遊び相手がいる事が一番嬉しいようで、砂まみれのビショ濡れに なって遊んでいた。監視してないと何をしでかすか分からない。ヒヤヒヤではあったが至福の光景である。
大人も遊んだ。露天風呂を作った。石を積み上げビニールシートを敷き、川の水を汲み、焚き火で熱した石を放り込んで出来上がり。 黒ずんだ本当の温泉のような湯が出来上がった。「夜になったら入ろー!」と思ったが、夜になったら冷めていた。
その他にも突発事項続出。あとは写真でご覧下さい。

【結果】
●タイゾー(2歳):状況を飲み込み、わめいても仕方ないと悟ると頭が切り替わるようだ。一言も「エミちゃん」と言わなかった。 大成功!!!
●カズキ(2歳):普段、誰に抱っこされても大喜び。まったく人見知りもせず「お前、親、誰でもいいの?」という性格。今回も安泰 かと思いきや、夜何度も目を覚まし「おうち帰る〜」とひたすら泣いて泣いて、泣きつかれて寝ては起きるの繰り返し。 泣いてる間はイクト君がずっと抱っこ。お疲れさんでした。轟沈!!!
●コウキ(4歳):小学生のお兄ちゃんがいて、夜はお兄ちゃんにつられ夜更かし多し。今回もいつまでも起きてるだろう、 との予想。父は「ヤレヤレモード」だった。しかし、焚き火のそばに寝袋を持ってきて、あまりに気持ちよかったのか「寝ていい?」 という言葉と共にあっという間に寝てしまった。大成功!!!

大変ではあったが新鮮な喜びを味わえた。これはクセになる。何より母親に大好評。男衆のいない夜はこの上なく平和であったようだ。 ということでまた近いうち企画したいと思います。

●2008年4月15日 ヒロミヒロコ ご来城

靴作家の ヒロミちゃん と ヒロコちゃん が来てくれた。みんな、夢を追い求めていますな。 ゲンキデタゲンキデタ!ありがとう!!
「エミケンのお店」、まだ出来てなくて申し訳ない。しばし、しばし待たれい!!

●2008年4月12日 太田鉄屑商会

氷川城下になにやら怪しい労働者二人。
「オオタサンが持って行ってくれる鉄屑のコンクリート塊をはつるケン」之図
昨今金属類の不足により、鉄20円/kg、ステン200円/kg、真ちゅうもっと、銅もっと・・という値段で引き取ってくれるそう。 白丸の鉄作家オオタサンが鉄屑を業者に持っていくというので、ついでに氷川城の鉄屑も持って行ってもらうことに。 町の不燃ゴミでは到底出し切れない寸法と量の鉄屑を持って行ってもらった。助かりました。ありがとう。
タイゾーの小遣いは川原で鉄屑拾いさせて自分で稼がせよう。

●2008年4月7日 桜 開花宣言

氷川城下の桜は本日 開花宣言 ですな。

●2008年4月5日 キタニ北欧家具展

新宿高島屋で開催中の <Kitani北欧家具コレクション展> に行ってきた。北欧家具といえばハンス・ウェグナーや フィン・ユールなど、巨匠と呼ばれるデザイナーを筆頭とした、優れた意匠の家具、特に椅子が有名である。 彼ら巨匠は家具を作る者にとって神様みたいな存在。そんな北欧名作家具の修理やライセンス生産を手がける岐阜の  『キタニ』 。 そのキタニが高島屋で秘蔵の名作家具の展示販売と、修復技術の実演を行った。
実演会では惜しげもなく名作椅子の内部構造や修復の技法を披露。あろうことか写真撮影も可。終了後は岐阜から来た職人さんに じかにいろいろ聞くことも出来た。
「名作」と言われる物にはそれなりの理由があると再認識。内部にまでいたる誠実で妥協のない作り、そこから生み出される 極上の座り心地と上質感。技術以上に「魂」を感じた。家具作りの真髄を見た。実演中ずっとハンマーで頭を叩かれているようだった。
今まで自分なりに妥協のない家具作りをしてきた。しかしもっともっとだ。巨匠といわれる人達には「無邪気」さを感じる。 きっと作品を生み出すときにはそれこそ「産みの苦しみ」があるだろう。しかしそれを微塵も外には見せず、子供がブロック遊びでも するように作品を作る。名作家具にはそうした遊び心を大いに感じるのだ。この考え方に至れたのは大収穫だ。
そしてもう一つ。「いい物」を産み出すには「いい物」を知らなければいけない。いい物を知らず、遊び心だけで作ると、それは 「独りよがり」。家具然り、料理然り、芸術、音楽・・。この概念は機械設計時代に叩き込まれた。「工作機械を作るのは工作機械」。 粗末な機械からは最新鋭の機械は生まれない。だからその機械の事を「マザーマシン」と言う。マザーマシンを越える物を作るには そこにプラスアルファが必要。優れたアイデアと職人の技術と魂。 家具職人はマザーマシン 。

●2008年4月4日 お店進捗

木部柿渋塗り終了。壁下地作り終了。現在、鉄骨梁部ペンキ塗り中。昨年夏の作業。あの時は室温が43℃を記録したっけ。 まさに荒行だった。作業しやすい今の時期にサクサク進めてしまわなければ。

●2008年4月3日 奥多摩の木工・彫刻家展

明日4月4日から白丸の  『森のカフェ アースガーデン』 で開催される  <奥多摩の木工・彫刻家展> のため、作品を搬入してきた。
奥多摩にこんなに木工をやっている方がいるのか、と改めて知った。皆さん独自の作風と一流の技術を持っており、とても勉強になる。
エミケンは今回、ちゃぶ台と子供家具を展示。最終日22日には新聞社なども呼び、熱く奥多摩の木工やもっと広い視点、奥多摩の将来 なども参加者で議論する場を設けるそうだ。今からとても楽しみにしている。
会場の『森のカフェ アースガーデン』は食事も充実。景色も抜群。脚を運ぶ価値大です。どうぞ遊びに来て下さい。 ご来場の際はちょっと脚を延ばしてエミケンにも遊びに来て下さい。お待ちしてまーす。

●2008年4月2日 5つ星!!

久々に出ました!5つ星!!
エミさん餃子は既に 4つ星 を獲得している。何がウリかと言うと、その野菜の多さ。肉より圧倒的に野菜が多い。 それなのに「野菜食べなさーい!」という押し付けがましさが全くない。実に餃子らしくウマイのだ。具もタップリ。
餃子好物のワシは、一度に20個は食べる。ところが外食の肉たっぷり餃子だと最近は翌朝胃もたれしたりする。やれやれ歳か・・。 しかしエミギョーザだと全くそういうことがない。逆にキャベツがふんだんに入ってるせいか、翌日胃の調子がすこぶる 良かったりする。
そんな餃子でも5つ星は獲得できていなかった。基本的に5つ星は出さない方針。しかしワシの精神状態、想定外の驚き、 革命的アイデア等なにかプラスアルファが盛り込まれていたりすると出ることがある。そして今回ついに 出た のだ。
決め手は 手作り皮 。手作りだからではない。いつも通りに餃子を頬張った瞬間、驚いたのだ。その皮のウマサに。 若干塩の効いたこうばしい味と煎餅のようなカリカリ感。皮だけで充分楽しめるのだ。そしてその後口に入ってくるあの極上具。 参りました!
よーし!今日は30個食うぞー!と意気込んだが、タイゾーも相当数食しワシの分け前が減ってしまった。エミさん、また作って下さ〜い。

●2008年4月1日 釣り堀カフェ

氷川城の対岸、海沢(うなざわ)に 釣り堀カフェ なるものが開店する。明日の開店を前に、ご近所さんを招待しての お披露目会があったので行ってきた。
以前ここは普通の釣り堀だった。しかし釣り嫌いのワシには無縁の存在だった。「甥っ子が来た時にでも行くかな?」 と思っていたが一度も行かず仕舞い。一度タイゾーに魚を見せてやりに行ったか。
しかし今度の店は入場料300円でコーヒー飲み放題!もうこれだけでワシにとっていく価値充分!我家で飲むコーヒーが一番美味いが、 たまには違う景色で飲みたいもんだ。その他釣りはもちろん、食事、BBQ、石窯ピザ、体験木工など盛りだくさん。 なんだか楽しそうな空間ができたよ。オーナーの二見氏はデザイン事務所が本業だけあり、洒落た空間になっている。 こりゃーエミケンも負けてはいられない。
実際に店を切り盛りするのは コバヤシ夫妻。元日本サッカー協会の職員。ワシの夢のひとつ  「奥多摩少年サッカーチーム設立構想」 を話したらとても興味を持ってくれた。チーム設立の暁には、 カズをお招きして下さい!氷川城周辺、面白くなってきたよ!
→ 『釣り堀カフェ 二見』



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