弥生
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●2009年3月31日 食卓椅子 本番
2回目の試作が終わり最終的な形が決まったので本番の製作にかかった。6脚製作するがお店に置く用なので全て違う材料で。 お客さんに見てもらう木材見本の役目もしてもらう。
写真左から ブナ、タモ、ナラ、メープル、チェリー、ウォールナット。完成してオイルを塗るともっと色の違いがはっきりする。 どうぞお楽しみに。

●2009年3月30日 学習机 納品

この春小学生になるユウキ君に<学習机>を納品してきた。タモ材で製作している。木目がはっきりとした「いかにも木製です」 という雰囲気になる。3年前にもお姉ちゃんの机を納品させてもらっている。新品と並べると経年変化が一目瞭然。 しっとりとした飴色になり、手触りも滑らかで、実にいい味に変化していた。出来立てのパリッとしたのとは違う、上品で奥ゆかしい 雰囲気をかもし出している。「もしかしたらオイルがぬけてカサカサかな?」と思いオイル持参で行ったが必要なかった。 こうやって自分の作った製品に久しぶりに会い経年変化を実感すると、木材ってやはりいい、と再認識させられる。
ユウキ君、さっそく使用目的以外の使い方をしてくれてありがとう。

●2009年3月29日 保護者会役員 打上げ

今年度の役員会も無事終わり、役員のお母さん方と 「お疲れ様会」 を行なった。皆で食材を持ち寄り会長の旧サカムラ邸 にお邪魔する。かねてから非常に興味深かった場所。お邪魔する機会を虎視眈々と狙っていた。
場所は奥多摩でも更に西の山の中。青梅街道を外れ、山に登る道を進み「道間違えたかな?」と不安になった頃現サカムラ邸 が見えてきた。旧サカムラ邸はここから約1km山を登る。車も入れるがかなりの勾配。四駆でないときつい。子供たちは徒歩で登らせた。
築150年ほどの立派な木造住宅が三軒寄り添うように、急峻な山肌に建っていた。どのお宅も現役である。周囲はめまいがするような角度 の山。遠近感がおかしくなりそう。よくぞこんな場所に建てたもんだ。ちょうどこの場所が一番日当たりがいいからのようだ。 三軒の家は重厚な潔い切妻作りで意匠が皆似ている。この場所全部を「奥多摩遺産」にしたい。下手すれば世界遺産だ。
宴にすぐ飽きた子供たちは、最初は家の中で大はしゃぎしていた。日本家屋独特の襖だらけの構造が面白いようだ。 しかしそれでもパワーを持て余し、繊細な建具の多い日本家屋はだんだん危険になってきたので表におっぽりだした。
表は表で斜面を段々にした畑や裏の椎茸の苗床など子供を喜ばせる要素が満載。しかし危険も満載。ワシが自動的に子守り役になる。 ほんと子供は遊びの天才ですな。勝手にここにある要素をふんだんに利用して実に楽しそうに遊ぶ。この中にDSとか持ってるヤツが いるか知らないが、そんな物を全く思い出す暇もなく遊び狂っていた。流石のワシも面倒見切れなくなり家に戻りビールを飲む。 でもしばらくすると「誰か滑落でもしてないかな?」と不安になり点呼に行く。の繰り返し。16時過ぎ、日が暮れて山の冷たい風が 吹いても遊ぶことをやめなかった。恐るべしガキパワー。
サカムラさん、役員の皆さん、一年間お疲れ様でした。

●2009年3月27日 秘密結社

先日の真板氏講演会のあと、会場内でめぼしい人間を捕まえて「近いうち奥多摩について語り合いませんか」とキャッチセールス 並みの強引さでお誘いをした。そして本日海沢の 「ふれあい農園」 で第一回会合を行なった。今日集まれたのは 農園の 堀さん 、 法政大学「水と緑のフォーラム」 の学生3人。
堀さんは2年半ほど前に農園の管理人公募に応募し奥多摩に移住したよそ者 。最近やたら海沢周辺が活気付いてる立役者である。 名前は知っていて、ほぼ毎日保育園の送迎でも顔を合わせてはいた。しかしきちんと話す機会が今までなかった。 というよりもいずれ会わざるを得なくなるだろう、という気持ちだった。静かな風貌とは裏腹に熱い情熱と行動力を持った人である。
学生諸君は授業で環境や地域振興を学んでいるが、もっと掘り下げて勉強したいという思いからサークルを立ち上げ、主に奥多摩を 中心に活動している。奥多摩の観光ビジョン会議にも度々呼ばれているという、ワシなんかよりも奥多摩を良く知っている連中なのだ。
今日は特に堅苦しいお題などなく「茶でも飲んで語ろう」というノリだった。ほんとは宴会が良かったが最初なので茶にした。 それでもやはりああでもないこうでもない、と話していると価値観が同じことも分かるし、今後やっていきたい方向性なども 見えてきた。そして今回はとりあえずこの集いに名前を付けよう、ということになった。命名 「おくたまり」 。 「佐藤塾」はボツになりました。「みずたまり」みたいに好きな人間があまり爽やかにでなくいつまでも溜まっているさまを 表現したかった。今後の「おくたまり」の活動に請うご期待!

●2009年3月25日 真板昭夫氏 講演会

ワシは現在奥多摩町の 「まちづくり委員会」 というものの委員になっている。以前「東京の庭」を出版した時に助成金を 利用した会の後継版である。恩返しの意味と、あとこれから町が良くなっていこう、という過渡期に自分も一役買っておきたい、 という思いで引き受けている。3年間はなかなか長いが。
その「まちづくり委員会」で今回エコツーリズムの第一人者である 真板昭夫氏 をお招きして講演会を行なってもらった。 詳細はここで書ききれないが、要は「住んでる人間が面白がれ」ということ。「観光客の目線」ではなく「住民の価値観で」 ということ。ワシも自分が奥多摩に住んで面白おかしくしている様を日記などに綴っているが、そういうなんでもないことの中から 宝が見つかるってことである。
日本中の地方を訪ね研究しているだけあり、、、研究というよりも地元の人と遊んでる、という印象を受けたが、内容が多岐で 突拍子もなく面白かった。ワシもなにか動きたい衝動に駆られた。
夜の懇親会では氏と熱く語ることが出来た。そして氏は語るだけ語ると酔いつぶれ寝てしまった。なかなか人間的にも魅力的である。

●2009年3月24日 椅子試作

<食卓椅子> 試作品が完成した。今回材料はブナを使用。これといってクセのない大人しい木目で色の明るい材料。 座面は「貼り座」にした。貼り地は有り合わせの帆布を使ったので色はいまいちだがご勘弁を。商品化時は「板座」「革貼り」なども 揃えたい。色の濃い木材でも作りたい。
座り心地はなかなか良かった。若干背中の当たりが気になるのでもう少し角度をつけよう。座面の前後方向も若干長い。あとは見た目、 もう少し後ろ足の曲線を美しくしたい。そんな変更を加えまた試作をしてみる。
サムライジャパン。おめでとう!!!

●2009年3月21日 椅子試作

<書斎机>が完成し、次は椅子の開発。椅子は他の家具と違って、意匠だけでなくかなり使い心地が重視される。 一つの使いやすい椅子を作るには数回試作品を作らなければならない。だからまとまった時間がないとなかなか椅子の開発に 着手できない。
今回のお題は 「ごくごく簡素な自己主張しないどこにでもありそうな軽くて座り心地のいい高価でない、それでいて木の質感を 楽しめる食卓椅子」
本日試作品の組立をした。意匠は悪くないと思う。座り心地は組み上がるまで自分でも分からない。楽しみだ。

●2009年3月20日 母ちゃん日

最近やたら祝日が増えた気がする。勤め人だった頃は嬉しかったかもしれないが、自営業になるとそうでもない。 祝日は保育園が休みだから。「春分の日」は前からあったから仕方ないか。
ワシもそうそう休んでいられないので、今日はエミさんが噴火小僧の相手。登計っ原までウォーキングしてヘトヘトにさせよう、 という作戦だったが由無し事をしているうちに午後に。歩いていくには遅い時間になった。ワシは心の中で「エミ、こらえてけれ」と つぶやきながら仕事をする。
と、川原から楽しげな騒ぎ声が。凧を作って皆で遊んでいた。苦しくなると知恵が出るもんですな。実に楽しそうで ワシも混ざりたかったが、こらえて仕事した。エミさん、やりますな。

●2009年3月17日 書斎机 製作中

<イタヤ耳付き書斎机> 。暇を見つけコツコツ作っている作品である。5年程前原木で購入し製材したイタヤカエデをようやく カタチにしている。クセと味の激しい材料だったのでなかなか作品のイメージが湧かなかったが、思い切ってワイルドな書斎机に してみた。完成したらお店に置いておきます。興味のある方は見に来て下さい。天板は後日日報にて。

●2009年3月16日 学習机 進捗

全ての組立てが終わり、オイルを塗布。只今乾燥中。日中とても暖かくなったので乾燥は早そう。オイルを塗るととたんに美しくなる。 木ってやはりいい。
先日行なわれた営業戦略会議によりこの学習机はめでたく エミケン定番商品 に仲間入りしました。近日家頁「定番商品」に 追加しますので詳細はそちらをご覧下さい。

●2009年3月15日 ありふじ ご来城

タイゾーの親友 アリ君一家 と エミケンの旧友 フジコちゃん が来てくれた。あまりに気持ちのよい ポカポカ陽気なので氷川城庭園にて 炭火焼きパン をした。竹の棒にパン生地を巻きつけ炭火であぶるだけ。これが 実に美味い。子供たちにはマシュマロ焼きとウインナー焼きのほうが好評だったが。ダッジオーブンシチューも美味かった。 緊急企画なのにエミさんご馳走ありがとう。
フジコちゃん、今度は子連れで家出しておいで。

●2009年3月14日 交代の義

何度も登場してきた愛用のホウキ。修理を重ね使ってきたが、いよいよ使用困難になった。本日ジョイフルホンダにて素晴らしい 後継者を見つけたので、新旧交代の義をとり行った。新人の名は 「鉄五郎」 。初代を悩ませた弱点が金属製になっている。 見た目も名前も実に強そう。これからバリバリ働いておくれ。そして初代よ、ありがとう。

●2009年3月11日 ガラス交換

ネットで注文していたガラスが届いた。お店の玄関用ガラス。今まで曇ガラスが入っていて表から中が見えなく、いかにもいかがわしい 空間って感じだった。お店と言うからにはお見せしないとね。しかし今はこんな大きなガラスも宅配で来ちゃうんだね。梱包も工夫が 凝らされていて感心した。福井の業者です。一昔前だったら近所のサッシ屋呼んで交換。恐らく4、5万はするだろうが通販だと 送料込みで2万弱だからね。もちろん交換は自分でするのだが。
しかし良くなった。ちょっと不安になるくらいスケスケである。今までみたいに見えないことをいい事に乱雑にするわけにはいかない。 見られることで尻に火がつきそう。ここから加速だ。がんばろう。

●2009年3月10日 サトーの日

本日は 「サトーの日」 。我々が結婚した日である。9年目に突入だ。激動でしたな。
というわけで夜は青梅まで電車で行き、居酒屋で乾杯した。居酒屋ってところが我ながらいい。噴火小僧と乳飲み子がいると 隣町の居酒屋ぐらいが楽しく行ける限度。子供がいなかった時は中華街とか行ったよな〜。
それでもタイゾーは初居酒屋で独特の雰囲気に興奮していた。電車で来たのも嬉しかったようだ。そして何よりヤツの舌には 居酒屋のつまみ料理が合うようでガツガツ食っていた。間違いなく呑み助ですな。エミさんの血だ。我々も楽しかった。 また来ますか。

●2009年3月9日 学習机 進捗

現在製作中の学習机。脚部の組み立て中。4月に小学校入学のお子さんのためのもの。気持ちが入る。天板もすでに完成しているので あとは引き出しを二ハイ作るだけ。来週には完成予定。楽しみにお待ち下さい。

●2009年3月8日 父ちゃん日

毎週父ちゃん日には何をしようかと悩む。子供の成長は早い。常に「今」しかない日々だけに無為に過ごしてはいけない、と焦る。
なんてそんな大それたことではなく、保育園のない日のタイゾーは常に噴火状態。どうすればそのあり余る噴火のパワーを安全に かつ大量に出しつくせるかに頭を悩ませる。先日タイゾーがエミさんと登計っ原公園まで徒歩で1時間半近くかけ歩いて行った日の夜、 19時半に落ちたので「徒歩」が効果的なことが実証されている。
今日はワシが以前から目をつけていた 奥多摩霊園 に行くことにした。ワシのジョギングコースで、途中いろは坂並みの つづら折りもあるかなりの上り。散歩コースという感じではない。しかい山頂の霊園には広々とした何もない公園がある。 ここからは鳩ノ巣と白丸の集落が一望。氷川城からは決して楽しめない遠くの山々も遠望できる開放的な空間。 ワシは氷川城〜奥多摩霊園を45分で往復するが、果たしてタイゾーが歩ききれるかが不安だった。
果たしてタイゾーは1時間30分でこのコースを歩ききった。途中何度か弱音を吐きそうになったが「大きな公園があるぞ!」の声に 奮起していた。かわいいやつ。予想通り山頂の広々した見晴らし抜群の公園に大喜び。子犬のように走り回っていた。ここで弁当を 食う。風が冷たいがたまに射す日光は熱いくらいで、まさに山の空気。休日なのに人も全然いない。ちらほら墓参りの人が来るだけ。
帰りは流石に疲れたのか、40分くらい歩いてタイゾーリタイア。仕方ないのでワシが背負子で背負う。しかしワシもリハビリの身。 だいぶ左足が痛くなっている。下りというのは更に負担がかかる。「これも鍛錬!」と歩いていると霊園の送迎車が止まってくれた。 「あんたたち行きも帰りも歩いてるでしょ〜。乗る?」と。墓参者ではないがありがたく乗せてもらった。感謝です。なむ〜。
無事氷川城に戻り、16時に風呂にも入り、18時には採ってきたフキノトウで天ぷらそばを食べた。あとはまったりするだけ〜、 のはずだったがどういう訳かタイゾー復活。一番最初、20時半におちたのはワシでした。

●2009年3月6日 マキちゃん来城

青梅のマキちゃんが来てくれた。何でも学校の自由研究のお題を「ピアノ」にしたそうで、グランドピアノの中身を 写真に撮りたいのだという。折角なので一曲弾いてもらった。小学校3年生だけど腕前は並でない。なんかのコンテストで優勝もしている。 楽譜なんかよゆうで暗譜してるし、上手く弾くだけでなく感情も込めている。髪をかき上げんばかりの勢いで腕をしなやかに大きく 振り上げ弾く姿は情熱的。そしてこの美貌でしょ。末恐ろしい。
マキちゃん、またおじさんのために弾いて下さい。

●2009年3月5日 限界

修理して使っていた愛用のホウキがいよいよ限界に達したようだ。(「日報」2008年11月12日参照) ホウキの捨て時はいつなのだろう? まだ先っちょは全然問題ないからどうも捨てるに忍びない。とりあえず使わなくてはいけないのでガムテープでぐるぐる巻きにしてみたら 結構調子よい。しばらくこれでいってみよう。

●2009年3月4日 雪じゃ

朝起きると雪が積もっていた。久々のちょっとまとまった雪。今季は雪が少ない。スタッドレスもはかないし、ソリでも遊んでいない。 今日の雪も昼には融けそう。だから朝飯前にタイゾーと遊んだ。
雪だるまを作りたいという。それもコロコロ転がして雪球を作るのだと。「何でそんなこと知ってるの?」と聞くと、 「ジョージがやってた」そう。「おさるのジョージ」だ。ヤツの情報源の大半はアンパンマンかジョージか若干おでんくん。 最近はジョージが多い。先日もワシが幼少の頃遊んでたカウンタックのミニカーに乗っていたので「壊れるぞ」と言うと、 ジョージがミニカーに乗ってローラスケートのようにしてたらしい。まぁでも、ナントカしんちゃんみたいなのにハマって 「ウンチブリブリ〜」よりはましか。

●2009年3月2日 日刊 リュウゾー

オレいまにいちゃんのおもちゃであそんでるんだじょ。にいちゃんいるとうるさいから、ほいくえんにいってるあいだにあそぶんだじょ。 アンパンマンショベルカー、つかってみたかったじょ。サイコーだじょ。とうちゃん、いいしゃしんとれたか?

●2009年3月1日 日原の集い

急遽日原で集った。この春、奥多摩の名物一家 キタヤマ家 が水上に移住することになった。現在暇を見つけては向こうに行き、 茅葺きの古民家を改装している。楽しそう。奥多摩での生活は8年くらい?「奥多摩から脱出か」とか「裏切り者〜」なんていう声も ちらほら聞こえてくるが、ワシは、生き様を妥協しないでちゃんと夢を実現させつつある彼らを心から応援したくなる。 水上で エコツアー の仕事を始める。かなり水商売的な分野だが彼らなら上手くやるだろう。それだけの技術、知識、人脈、 行動力、こだわり、そして情熱がある。イクト君は一見そう見えないんだけどね。そこがいいとこ。
そしてなんともうひとつの奥多摩の名物一家 イカダ家 もこの春兵庫へ移住する。イカダ君が大工の訓練校に行くため。 こちらもしっかり自分の将来を模索し行動している。がんばれよ。
なんとなく「お別れ会」的になってしまったがまた後日ちゃんとやりましょう。ワシも彼らに負けないよう奥多摩で頑張るべ!



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