文月
[戻ル]

2009年7月31日 エミピアノ
我家のアップライトピアノが水上のキタヤマ家に嫁いで行った。エミさんのお姉さんが子供の頃から使っていたものだから40年もの。 業者さんに言わせると昔のピアノのほうが素材も作りもしっかりしていて、中古市場では人気があるらしい。とくにヤマハは。
思い出深いピアノであるが一家に二台はいらないし、お店空間も9月に行なう 「エミケン秋祭り!」 に向け、 それらしくしていかなければいけない。そう、イベントやります。詳細はまた後日。
キタヤマ家だったらいつでも会いに行けるし。ピアノにとってもド田舎の古民家なんて経験初めてだろうから面白かろう。 水上の山中で思う存分音出してもらってください。

2009年7月29日 <だ円食卓>組立て
脚部の組立てをした。いい、なかなかいい!脚外側のかまぼこ形状が実に色っぽい。思わず触りたくなる。触りたくなる場所は おのずと艶が出る。家具と女性の共通点ですな。

2009年7月28日 ネコブックエンド
<ネコブックエンド>納品。すっかり遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。
チョーかわいいかもー。

2009年7月26日 長畑 お祭り
タイゾーの親友アリ君が住む、長畑地区のお祭りに行ってきた。午前中からアリ家にお邪魔し本格「沢の水裏の竹流し素麺」 をご馳走になる。ガキどもは素麺もそこそこに水遊びに夢中。この暑さと「竹に流水」では遊ぶなってほうが無理。 腹ごしらえも万端で午後の神輿に参加。
アリ君は根っからのお祭り男で、普段からアニメや教育番組でなく、獅子やお囃子のDVDを観て楽しんでいるという。 タイゾーもある意味お祭り男ではあるが、ワシと同じでバカ騒ぎ好きってほうのヤツです。伝統と訓練と技術によって継承されている お祭りではむしろ恐れ多くて静かになってしまう。写真を見てもアリ君の凛々しさは内面からにじみ出ているのが分かる。 しっかり役作りができている。それに対しタイゾーはなんとなくタケノコ族っぽいね。
この日は「今日から夏です!」と言わんばかりの猛烈な暑さ。お祭り日和ではあるが神輿を担いで町内を練り歩くにはかなり厳しい。 タイゾイーはしばらく頑張って担いでいたが暑さで意識朦朧としてきてリタイア。屋外に慣れていないワシも実はキツかったので 助かった。
今回アリ君のじいちゃんのおかげで観光客やビジターとしてでなく、地元民として祭りに参加させてもらい本当に楽しかった。 団地生まれ団地育ちのワシにはこういう経験はないので新鮮だったし、タイゾーにも経験させてやることができて嬉しかった。 より奥多摩人になれた気がした。アリ家の皆さま、ありがとうございました。

2009年7月22日 日食
今日は日食。奄美あたりでは皆既日食が見られるとか。ワシが学生時代行ったトカラ列島の宝島でも見れるということでテレビに 写っていた。実に懐かしい。
鹿児島からフェリーで6時間。島民130人(当時)の小さな島。あまりの素朴さにテンションがあがる。海岸にテントを張りそこらを探検。 島唯一の雑貨屋で米をちょっと、梅干、塩辛なんかを買う。これが食事。ストイックだ。この島に来る前、すでに九州全土をひと月 かけてヒッチハイク旅行していたのでだいぶ節約モードになっていた。テントで自炊していると島民が訪ねてきて「今日体育館で ソフトボールやるのだが、人手が足りないので来てくれ」。何て素敵なんだ。ソフトボール後誰かのお宅に伺い風呂と夕食を呼ばれる。 その次の日もバレーボールだかなんだかで呼ばれてご飯と風呂。次の日はダイビングショップの兄ちゃんに呼ばれダイビングポイント 開拓のお手伝い・・・・。
もっともっといろいろあったが、いろんなことをテレビの映像を見て思い出した。
奥多摩の空は分厚い雲に覆われていたので日食はあきらめていた。しかしほんの一瞬雲が晴れ太陽が顔をのぞかせた。 写真ではこんなだけど肉眼でははっきり見ることが出来た。エミさんは人生初、良かったね。タイゾーも初だね。 リュウゾーは見たのかな?

2009年7月21日 看板納品
保育園からお願いされていた看板を納品した。「写友会」という町内の写真愛好家の写真が展示されている一角につける看板。 「エミケンさんにすべておまかせ」ということだった。
ウォールナットの薄い板があったのでこれに枠をつけて長方形の看板を作ってみた。そこに糸鋸で切り抜いた文字を貼り付けてみようと。 しかし出来た看板は道場の看板にでもなりそうな渋すぎる雰囲気になってしまった。縦使いでぶっとい筆の文字が似合いそうな看板。 こりゃ保育園ではないな。なんでこうなってしまうんだろう?あまりのセンスのなさにちょっと落ち込む。
悩むワシにエミさん、サラサラっと機関車の絵を描いて「こんなのどう?」と助け舟。素晴らしい!採用!!
ということでこんなのが出来上がりました。材は杉。きれいだね。エミさんありがとう。

2009年7月20日 リュウ初カヌー マツモト家来城
ご近所のマツモト家が遊びに来てくれた。3歳のアリ君と父親パル、初カヌー。 そしてリュウゾーもこの日初めてカヌーに乗せた。もうとっくに乗せたと思っていたけどまだだったんだね。忘れてた。 二人目って・・・。
水が苦手と聞いていたアリ君。まずワシがリュウゾーを乗せてお手本を見せる。「ほらこんなに楽しそうでしょ」と。 リュウゾーは普段どおり笑顔を絶やさない。ワシは内心かなり嬉しい。我家のガキ二人が水を怖がらない性質で本当に良かった。
お次にアリ君を乗せようと思ったが「パパがいいー!」と。そこでパル迷わず登場。パルもこれが初カヌー。 「え!いきなり乗せるの!?」と思ったが面白そうなのでやらせてみる。どうやらパルにはとても簡単な乗り物に見えたらしい。
しかし直後「なんて難しいんだ!」と理解。パルの顔がこわばる。実に愉快。舟の中にどんどん水が入る。岸に帰還した時にはほぼ タイタニック。素晴らしい親子初カヌーでしたな。その間タイゾーは一人で浮き輪を使ってダウンリバーしていた。上達したんもんだ。 父ちゃん感激!
昼はエミさんお好み焼を食いつつビールをちょっとだけ、のつもりが結構飲んでしまい、午後は川遊び不可。 でも大人は実に楽しく午後の宴を楽しんだ。子供はなにしてたんだろう?でも楽しそうだったね。

2009年7月19日 カッチヨ来城
カッチヨ(ワシの両親)が久々に遊びに来た。本当に久しぶりだ。テニスが忙しく孫の顔なんか見てられないそう。いいことだ。
かなりチヨマルさんと対等に遊べるようになったタイゾーは、川での遊びを直々に伝授してもらっていた。ワシも横目で見ていたが、 いつしかワシのほうが夢中になっていた。
チヨマルさんは少年時代、津久井湖に沈む前の相模川津久井渓谷育ち。小学校は山の向こうまで徒歩で二時間かけて通っていたという 「三太物語」  → (参照)  を地で行くような実に羨ましい生活だった。カッパとサルの合いの子なのである。
山川での遊びは本来じいちゃんが教えるもの。そして孫はいつしかじいちゃんを越える。ある日じいちゃんが川、または山で死んでしまい、 自然の怖さを最後に伝授する。そしてじいちゃんの授業はおしまいになり晴れて孫は免許皆伝。
これが正しい文化継承、そして老人の最後の姿ではないだろうか。ということでまた遊びに来て下さい。

2009年7月13日 <だ円食卓>模型
現在製作中の <だ円食卓> の模型を作った。初めて作る意匠では模型つくりは不可欠。図面だけで「こりゃいい!」と 思っても、立体にした時に結構「ありゃ?」ということがある。脚の位置とか曲線とか、微妙に図面の印象と違っているのだ。 現物を作ってしまってからでは「ま、いっか」ということも、模型では妥協しないもの。模型で不安や不都合、不恰好などなどを なくしておくと、本番作業での心持は格段に軽くなるもの。
結局今回も二回模型を作った。写真左が一回目、右が二回目決定の形。脚の位置と天板の形が微妙に違う。 図面で言うと50mmとかそんな寸法。急がば回れですな。

2009年7月12日 イワオ家来城
エミ姉一家が遊びに来てくれた。
昨晩は外で燻製宴。10歳のリョウは思う存分焚き火ができるのがとても嬉しいようで、焚き火だけは本来決して人に任せないワシ であるが、リョウに全権を委任した。自分の判断で薪を足し、炎の加減を調節しなければいけない。見ていると実に芸術的に、 まるでピラミッドのように薪を構築している。焚き火を大いに楽しんでいる様子が見て取れたのでワシはリョウに 「合格」  をくれてやった。
実はこの辺のことはワシは酔っ払っていて覚えてはいなかった。翌日エミさんに聞いた。甥っ子が楽しそうに焚き火をする姿を、 ワシは目を細めて嬉しそうに眺めていたそうだ。すっかり叔父になったもんだ。
翌日は川で遊ぶ。唇が真っ青になってブルブル震えながら遊ぶ子供を久しぶりに見た。寒きゃやめりゃいいのに、 ガキはやめられないんですな。大人も子供もヘトヘトになるまで遊んで、夜遅く都会のど真ん中に帰っていった。
最後にリョウが言った。「帰るの早すぎんだよなー」
ワシはまた「合格」をくれてやった。もうすぐ夏休みだから一人で電車に乗って来い。一週間くらい合宿しろ。いいな。

2009年7月9日 板接ぎ二種
資格ではないです。昨日今日と食卓天板用の板接ぎをおこなった。写真手前が「チェリー」、向こうが「ナラ」です。 ナラはお客様用、チェリーはお店用。
久々にナラで食卓を作っているが重い。幅1500m、奥行840mmとそんなに大きくはないのだけどこの重さ。即エミさん出動。 扉一枚向こうが自宅なので、最近すぐエミさんを呼び出してしまう。ほんと楽になった。
以前ケヤキの一枚板をテーブルにしたことがあったが、あれは重かった。重いなんてもんじゃない。あの時は工房と自宅が離れていたから いちいちエミさんを呼び出すわけにもいかず、無理して一人でやったっけ。幸い何事もなかったが、ヒヤリハットはたくさんあった。 「自営業に有休なし」。妻子が路頭に迷わぬよう気をつけねば。え、いなくても平気?
お店用の食卓は今回 だ円 にしてみる。 <オーバル ダイニング テーブル> ってやつですな。スッキリと軽い感じに してみたい。お楽しみに。
そういえば日報上で「お店用の商品を製作中」「お楽しみに〜」とさんざん言っておきながら完成品を見せていない。 出来てるのもあれば、最後の詰めでとまっているのも、、、。取っ手がついてなかったり、座面が出来てなかったり、、、。 お店用って、外形が出来上がってそれを店内に置いてみて、大体の雰囲気や場所の食い加減が分かると一段楽してしまう。 一段落すると次の物が作りたくなる。そんな傾向がある。しかしいずれ尻に火がついて一気に片付けるんだろーなー、とも分かっている。 それが分かってるから今は気持ちの赴くままに。気長にお待ちください。
お客様のある仕事は最初から尻に火がつきます。

2009年7月7日 日報
・ <ちゃぶ台90> 埼玉県に発送。Z様、ありがとうございます。

2009年7月5日 ラストオッパイ 父ちゃん日
マルナナマルヨン(0704)、リュウゾーダンニュウカンコウセリ!
昨日、リュウゾーは乳とおさらばしました。13ヶ月のオッパイ人生との決別です。生まれてこの方、乳を絶やしたことが なかったわけであり、その心中いかばかりか、、、。しかし誰しもが通る道のり。いつまでも乳を吸って生きていくわけにもいかぬ。 こらえてくれ。
そして昨夜はやはり禁断症状が出て、夜大いに泣いてくれた。流石にワシもエミさんも寝不足だが予想していたことだし、 人生で何度もあることではないし、リュウゾーの苦痛に比べればなんでもない。喜んで付き合った。
そして本日は「乳を飲まなけりゃ父のもの!」ということで、乳が張って苦しむエミさんを一人にすべく、 タイゾー、リュウゾーを連れ雲風呂まで行って来た。こういう地名の川原です。氷川城から更に奥多摩の奥へ車で向かうこと20分ほど。 奥多摩湖に注ぎ込む清流(峰谷川?)の川原である。最近の我家のお気に入りスポットである。
氷川城下の川と違い水深は膝下ほど。ガキ連れでも超安心に遊べる。流れはそこそこ速いので結構面白い。なによりロケーションがいい。 ワシが子供の頃から思い描く
「田舎のばあちゃんちから歩いて5分の秘密の川原」
「ランニングシャツに麦藁帽で虫取り網を持った真っ黒に日焼けしたガキとヒグラシの声が似合う川原」である。
もちろんワシにそんな田舎はない。だからこの場所を見つけたときは本当に嬉しかった。タイゾー、リュウゾーにとってここが 思い出深い場所になってくれたらいい。
たっぷり冷たい川で遊んでおかげでリュウゾーはこの夜良く寝てくれた。「初、エミさん無し外遊び」大成功!

2009年7月2日 ホタルの夕べ
佐藤塾主催(でした!) 「ホタルの夕べ」 を行なった。
夕方、農民のホリ家をお借りし、持ち寄り品で夕食と宴会。そして19時半頃歩いて近所の沢に行った。若干霧雨が降っていたのと、 若干涼しかったせいか期待したほどいなかった。それでも大人は「ありがたや〜」と観賞していたが子どもはそうはいかない。 保育園や絵本で教わった「乱舞」を想像していたのか、目の前の1、2匹の舞など目に入らないようで、「つかれた〜」「帰りたい〜」 とブーイングの嵐。仕舞いには「ほたるどこ〜!」と懐中電灯振り回して探し出す始末。なかなか慌しい鑑賞会だった。
なだめすかして「やれやれ」と帰路に着いたが、主催したワシはかなり納得がいかなかった。帰りの真っ暗な山道を歩いている時、 ふと予感がしてライトを消した。そしたらこんなところにもホタルが舞っていた。二匹だけだったがワシは持っていった折れた虫取り網 で捕獲に成功。子どもたちに間近でゆっくり観賞させることが出来た。ぶーたれてた子どもたちも大喜び。いい幕切れになった。
その後再び宴会!といきたかったが子供も大人も結構な距離歩いて、しかも子供をおんぶだ抱っこだでヘトヘト。軽く片づけをして この日はお開きにした。ホリさん、会場提供ありがとうございました。そして食い散らかしたままで失礼しました。

2009年7月1日 さやかちゃん来城 0番ミシン到着!
帽子作家の サヤカちゃん が来てくれた。 → 『Antenna of Ant』 
9月にここ氷川城で行う 「エミケン夏祭り!」 なるイベントの打合せです。詳細は後日家頁にて発表しますが、簡単に 説明すると。親愛なる様々な分野の作家さんをお招きし、グループ展をやろう、という催しです。もちろん販売もいたします。 日時は 9月19日(土)、20日(日) 11:00〜17:00 です。どうぞご近所お誘い合わせの上ご来城ください。
さすがベテランのさやかちゃん。イベント主催初心者のワシらに的確なアドバイスをしてくれた。ほんと頼もしい参謀です。 これからまたばたばたと忙しくなりそうですが、大いに盛り上げていきましょう。
さて午後、ワシからエミさんへのささやかなプレゼントが到着した。 「0番ミシン」 。なにそれ?0番というのは糸の太さです。 市販されているこの分野のミシン糸で一番太いのが「00番」、次に太いのが「0番」。その糸でガンガン縫えるミシンです。 針も極太、分厚い革も3枚くらい一度に楽勝で縫える。指などあっという間。コイツがあればワシが以前手縫いで指をボロボロにしながら 作った「俺様革トート」など、あっという間に作れる。(そんなにあっという間ではないな、、、やはり手間かかるね)
そんな素晴らしいミシンをプレゼントして差し上げました。出産育児と頑張ってきたご褒美です。9月からリューゾーを保育園に預け、 かばん作りを再会させるにあたって強力な助っ人になるでしょう。ちなみに今まで持っていたエミさんのミシンで縫える糸の太さは 「8番」です。今から作品が楽しみですなぁ。(軽いプレッシャ)



[戻ル]


不許複製著作製作エミケン2005 Copyright (C) 2005 emiken All Rights Reserved.