卯月
[戻ル]

2010年4月30日 食卓一式 納品
町内のお子さんが四人いるお宅に 食卓一式 を納品してきた。食卓はお客様と一緒に、段ボールで切った貼ったしながら形から模索した特注品。 面白い形が出来上がった。その形に合わせてベンチも作った。椅子は定番商品。

天板寸法 2000mm×1000mm はかなりの大型。しかしある程度絞り込んでいるので圧迫感はない。角が無くどこにでも人が座れる意匠はやはり便利。 アッチに座ろうコッチに座ろうといろいろ遊べるに違いない。

曲線の天板と丸脚の組み合わせから、幕板は無い方がいいと判断し、脚は金属のプレートで固定。この構造は天板の形にとらわれることなく脚を固定できるので、 自由な意匠が可能。この構造により「天板の形自由」という定番商品も今後開発できると思う。

お子さんには内緒の納品だったので、その後お子さんが、保育園、小学校、お稽古からの帰宅後初対面した時の写メール三作品を送っていただいた。 4人のお子さんのそれぞれのリアクションにワシはもう大感激。 「新しい家具がウチに来る」 ということはこういうことなんだな、と再認識させて いただいたとともに、改めて自分のしている仕事の価値を見出した気がした。家族の思い出に関われる素敵な仕事なんだと。

ありがとうございました。

2010年4月28日 食卓 納品
麻布のお宅に <角脚角天板食卓> を納品してきました。材料はナラ。今回は名前は食卓だけどデスクの用途として ご注文いただきました。もちろんいいんです。寸法をちょいちょい、と変えればデスクに最適な寸法になるんです。 今回の天板寸法は 2100mm×750mm 。ご夫婦で使われるそうです。

実は足元すっきりの机っていうのは非常に使い勝手がいい。PCが必需品な昨今、足元にはケーブルがトグロを巻く。 机上はなんとなくPC空間と書類空間に分かれる。その空間をキャスター付きの椅子で行ったり来たり。 足元に引き出しなどがあっては邪魔。引き出しはキャスターのついた独立式が便利。ワシもそういう様式です。 キャスター椅子はやはり ハーマンミラー社 の 「アーロンチェアー」 が断然理想。って、ふたつもあるしー! (最近のタイゾーの口ぐせ)

このお宅の周辺は大使館も立ち並び、いたる所警官も立っているような土地柄。都心とは思えない程静かで緑が多い。 普通の住宅街と違い土地が細切れになっていないからなんだと思う。 ただ、土地を細切れにさせないためにはある程度お金はかかるだろう。それが世のことわり。
「都心でもこんな静かで広々した家だったら住みたい」 って、誰でも思うしー! 本当に素敵なお宅だった。ひとつの理想形を見たような思いである。

本当に居心地の良い空間で、更に妊婦さんのオーラをもっともらいたかったので長居したかったのですが、それはまた是非次回。

この度はご注文、まことにありがとうございました。

2010年4月25日 ワシ41歳! と ヒラコウチ家 来城
ワシは本日 41歳 になりました。

抱負。 「目の前の事をひとつずつ確実にコツコツこなしていく」

ワシの誕生日を祝って ヒラコウチ家 が遊びに来てくれた。もうワシはこの日が待ち遠しくて。何を隠そう彼はワシの 小学校時代からの友人。悪友と言ってもいい。いろんな事を一緒にやった。サッカー、自転車、バイク、天体観測、写真、、、という 真面目なものから、吹き矢野良猫退治(時効)、無賃乗車(ちゃんと捕まりました)、、、などの悪いことまで。

高校までは近所だったから遊んでいた。社会人になってからも何度か会ったようだ。奥様とも一度会ったことがあるそうだ。 最後に会った時ワシは 「ロン毛」 だったと言うから、15年位前だね。それ以来連絡もしていなかったが、 それがこうして会えたのは、実は 某SNS(ソーシャルネットワーキングサービス) のおかげ。

ああいう類のものを最初ワシは毛嫌いしていた。潔くないと言うか、「友達は生でつくれ!」というか、見ず知らずの人間同士が 仮想空間で仲良くなることに抵抗があった。でも始めてみた。もう5年になる。「食わず嫌い」はワシの美学に反するので、 食ってから文句言おうと思っていた。でもやってみてその便利さ、有用さに気がついた。そして最近ではSNSでの懐かしい再会が 相次ぎ、尊敬を持って驚愕している。

ヒラコウチもその一人。小学校の同級生なんてよっぽどマメなやつがいて、連絡網作ったり、同窓会企画したりでもしてくれなければ そうそう交流が続かない。ワシなど大学の同級生とも誰一人音信が無い。別に友人がいなかったわけではない。 新しい環境での出会い、交流に全精力を注ぐあまり、なかなか過去を振り返る余裕が無い。それが、このSNSだと 何の前触れも無く再会が訪れる。

相変わらずでしたな。遊びに全精力を注ぐ勤め人。ワシの最も尊敬する人種です。結婚して家も買って子供も三人作って、 その上更に遊びをパワーアップさせている。この乾杯のビール。ヒラコウチの 手作り です。 料理もダッジオーブンで手際よく作ってくれた。前日から仕込んできてくれた。やるオトコです。

自宅でホップを栽培し、ドウタラコウタラ(詳細聞いたけどよく分からなかった)してビールを造っている。家の一角はビール工房 になっていてそうとう邪魔なよう。バイク工房もあるようで家族の「目がバッテン」ぶりが目に浮かぶ。 休日には車にバイクとキャンプ道具満載にしてどこまでも行ってしまうそう。もちろん家族と一緒に。 でもこんな父ちゃん、なかなかいないよ。大人になれば分かる、「素晴らしい父ちゃん」だってことが。

本当に素晴らしい再会でした。氷川城も気に入ってくれたようだし。絶対気に入ってくれると思っていた。 今後は頻繁に遊びに来て下さい。最高の誕生日になりました。ありがとう!

2010年4月24日 出世
「じゃこのぼり」がデカくなっていました。 「念ずれば通ず」 ですな。もっとデカくなれよ。

2010年4月23日 タイゾー 五歳
おめでとう。

まだ父ちゃんはお前が産まれた日のことを鮮明に思い出せるぞ。エミさんが里帰りしていたから、すっかり栄養が偏った父ちゃんは、 「もうすぐ産まれそう!」の報に、土気色の顔をして車を飛ばして千葉まで行ったっけ。そして見事出産に間に合った。 看護婦さんやエミさんの声に混じって、もう一人の泣き声が加わった瞬間。忘れられない。

そのあとエミさんを病院に残し、親族で食べに行った鰻がもっと忘れられない。美味かったぁ。

今回のケーキ。エミさんが忙しい合間を縫って速攻で作った シフォンショートケーキ 。
「時間が無かったから超手抜き〜」
と言っていたが、どうしてどうして。ふわっふわで美味かったです。

2010年4月22日 工房進捗
今日は怒涛の オイル塗り 。

ここ二ヶ月間、製作してきた製品を一気にオイル塗りした。最終段階である。オイルが乾燥すればあとは組み立てて、または大物は 客先で組み立てて完成である。

今回はボリュームあった。二ヶ月間ご褒美がなかった感じでとてもキツかった。ご褒美と言うのは「完成」のこと。 これが少なくとも月一回味わえると「オレ、仕事してるなぁ」と自己満足できるのだが、それがここ二ヵ月無かった。 「今回は量多いから、ちゃんとその分あとで倍のご褒美があるよ」と分かっていてもキツい。 この量をひと月でこなせるようになれば、羽振りももっと良くなるんだろうな。ぽわんぽわんぽわん。。。

夢想はそれくらいにして。これらを納品させていただいたら、次は「エミケン祭り」「デザフェス」とイベントが続く。 フンドシ締め直して頑張るべ。

2010年4月21日 じゃこのぼり
常々思っていたこと。

「氷川城下の川上空に こいのぼり を泳がせたい」

最近あちこちで大量のこいのぼりが泳ぐ姿をよく見かける。大抵は川の上だ。あの光景はとても壮観で大好きである。 本当に鯉が泳いでいるようである。もしかしたらあれが本当の姿なのかもしれない。 庭先に棒立てて鯉を泳がせるスタイルの方が後から出来たんではないか? いや、「のぼり」というから最初からのぼりスタイルだったのか?

いずれにしてもワシは川の上で泳いでいる姿の方が断然好きだ。だからやってみた。氷川城から対岸の木にナイロンの糸を張って、 そこに500円くらいで売ってる、しょぼいこいのぼりをぶら下げてみた。

メザシ ですな。エミさん曰く 「じゃこのぼり」 。座布団一枚!!

それでも気持ちよさそうに泳いでいる。やつらの500円仲間から見れば相当な出世だろう。 これだけ悠々と泳がせてやってるんだから、ちょっとはデカくなってくれよ。

2010年4月20日 日刊 タイゾー
おたふく になりました。じんじゃのおまつりのあと、きゅうにカオがふくらんできました。とてもいたいです。 ごはんをたべるとき、ものすごいいたいです。おなかはすいてるのにたべられないって、とてもつらいです。

ほいくえんをやすんでいちにちじゅうテレビをみられるのはうれしいです。

リュウちゃんはひとりでいつもとかわらずたのしそうにほいくえんにいっています。

リュウちゃんにもおたふくうつるかな?でもいつもかおふくらんでいるからわからないかもしれないな。

2010年4月18日 近所の神社にて
例祭があった。 ワシの組にある、祠(ほこら)といったほうがいい大きさの神社。 普段は締め切りだが、年一回この時期に宮司さんを呼んで祝詞をあげてもらう。

奥多摩に来て初めて 「氏子」 というものになったが、こんな規模の神社の氏子であることが嬉しい。 そうか、ここでリュウゾーのお食い初めすればよかったんだな。結局しなかった。

タイゾーとリュウゾーを連れて行ったが、二人とも狭く暗く不思議な雰囲気の祠の中で行なわれる儀式に、なんとなく厳かさを感じたか、終始静かに神妙にしていた。 仕舞いにはリュウゾーは寝てしまった。さすがですな。寝てしまったリュウゾーを抱っこしていたワシを見て「タイゾー君があれやる」と見よう見まねで榊(さかき) を奉納してくれた。素晴らしい社会勉強だ。

団地産まれ団地育ちのワシが幼少の頃からなんとなく憧れていた世界ってのが、きっとこんなことだったんだと思う。ささやかながら脈脈と受け継がれてきた精神世界、 土着の文化。こんな環境で生まれ育っている子供たちが羨ましい。しかしヤツラにとってはこれが当たり前。将来団地に憧れるかもしれない。それも良し。

2010年4月17日 近所の寺にて
あゆちゃんとのり君の結婚式がありました。 おめでとう!

先週式場でも式を挙げているのだが、地元の人たちにも、ということで奥多摩の寺での式となった。「平服」でということだったので本当にジーパンで行った。 子供たちも普段着に長靴。

しかし負けました。新郎ののり君に負けました。なんと彼は上下ジャージでした。今日初対面でしたが飾らない朴訥とした人柄を感じた。 かなり大物かもしれない。

お二人さんおめでとう。落ち着いたら城にも来て下さい。

2010年4月16日 ちらし完成!
「エミケン新緑祭り!」 のチラシが刷り上ってきた。今回も  三人娘 にチラシ製作をお願いしました。忙しいところ、 納期短くてスイマセンでした。助かりました。ありがとう。

「新緑色で」とお願いしたらとても素敵な色になりました。初夏らしくてとてもいい。祭りの頃はこの色に負けないくらい奥多摩も 美しくて気持ちのいい季節です。是非お越し下さい。

詳細→ 「第弐回 氷川城例祭 エミケン新緑祭り!」

2010年4月9日 今日のネグセ
大好評のこのコーナー。久々にネタを入手しました。

お題 : 「宇宙飛行」

タイムリーなネタですな。まるで無重力状態かのような髪型。時事を反映させていて、かつ難易度が高いので 合格!

2010年4月8日 工房前の桜
やはり年に一度はこの桜を日報に登場させてあげたい。毎年ちゃんと花を咲かせ、ワシの目を楽しませてくれる。 それ以外の三百何十何日間は特に意識もしないし、むしろ秋の落ち葉の時期などは「やれやれ昨日掃除したばかりなのに」と ちょい悪役。

来週あたり満開ですな。

2010年4月7日 工房進捗
椅子六脚組立て中 。定番のこの椅子も何度も作っていくうちに愛着が沸いてきた。正直最初はシンプルすぎて申し訳ない感じが していたのだが、世の中にここまで潔い椅子もそう見ない。かと言って手を抜いてるわけでもなく材料や強度は申し分ない。使い勝手も とてもいい。
「ああ、椅子ってこれでいいんだな」
と気付く今日この頃。椅子なんてものはなにも家の中のランドマーク的存在である必要も無く、毎日無意識のうちに酷使されて 「ホメラレモセズ クニモサレズ」そういうものであればよろしい。

2010年4月6日 ピアノ調律
そういえば久しくピアノの音色を聞いてなかった。ピアノの弾けないワシだが、なにげに実はエミさんのピアノを心待ちにしている。

「ゆっくり自作のソファに腰かけ、ワインでも飲みながらエミさんの弾く「戦メリ」を聞く」

これがささやかな夢だが、まずソファがない。とても今自分のソファを作る時間など無い。そしてエミさんもゆっくりピアノなぞ 弾いてるヒマはない。子供がいる時はピアノなど弾こうものなら格好の餌食だ。いない時は作品作りと家事で瞬時に時間は過ぎる。 老後の楽しみか?

と諦めていたが、実はピアノがひどく狂っていて「弾くと憂鬱になる」くらいの状態だったそう。ということで調律の方に来てもらった。

わざわざ大和市のウィスタリアピアノ本社から技術部の方が来てくれた。相当湿気にやられていたそうだ。一昨年世田谷から奥多摩に 嫁いできたピアノ。人には優しい奥多摩の自然環境だが、精密機械にはあまり嬉しくないようだ。定期的に調律して慣らしていくしかない。 除湿機などの湿気対策も必要。なかなか世話のかかるやつだ。でも機能美凝縮のコイツが大好きだ。 世話が焼けるとなると益々愛着が湧く。

話飛ぶよ。車もステ吉には内緒だが、次はハイエースを買うかロシア車「ワズ」を買うかで迷っている。
詳細は→ 「コチラ」
全く対極に位置する両車。語りだすと止まらなくなるのでやめとくが、モノっていうものは何が良い悪いなんてのはない。 結局のところ「味」というところにたどり着く。そこが物作りの難しいところであり、面白いところ。

ど素人のワシでも歴然と分かるほど音がよくなった「どらピアノ」(どら:放蕩)。 エミさん、戦メリお願いしますぅ。

2010年4月4日 特別父ちゃん日
また久しぶりに 「特別父ちゃん日」 がやってきた。5月になると「エミケン新緑祭り!」やら「デザフェス」やらで、 特に売れ筋のエミ部門の商品が必要になる。だからバンバン作ってもらうために、子供二人を連れ、3、4と実家に来た。

こう陽気がいいとやはり川遊びがしたくなる。(注:ワシは冬も遊んでいる) リュウゾーはまだ厄介なので、じぃばぁに預け、 タイゾーと二人で相模川へカヌー練へ。ここは子供が出来る前、よくエミさんとカヌーの練習をしに来た場所。 流れが無く広い、ちょっとした湖のような場所。初心者には最適。今季はタイゾーをある程度まで漕げるように仕込みたい。 あまり厳密に「ある程度」を設定してしまうとスパルタになってしまうので、そこは様子を見て。

今季初にしてはちゃんと乗れたのではないか。「乗れた」であり「漕げた」ではない。ほぼワシがロープをつけて引っ張っていた。 それがやたら楽しかったようだ。ワシも筋トレになって一石二鳥?

あっという間に「お腹すいたー」となりばぁちゃんに作ってもらったおにぎりを食う。これがいたく気に入ったよう。父ちゃんと二人で 訓練の後に川原で握り飯を食う。タイゾー的にちょっとオトコの仲間入りをしたような気持ちか。先日、スキーに行った時、 リフトの上でワシがおもむろにスニッカーズを出した時と同じ顔、同じキラキラ目ん玉をしていた。どんどんいい遊び相手になっていく。

リュウゾーはじぃばぁとテニス仲間の花見に行き、たっぷり愛嬌を振りまき酒の肴になっていたそうな。



[戻ル]


不許複製著作製作エミケン Copyright (C) 2005-2010 emiken All Rights Reserved.