近況報告

2004.11.13,14 ≪デザイン・フェスタ vol.20≫出店
 あこがれの≪デザイン・フェスタ≫に出展した。「日本一のデザインの祭典」と言われるだけあり、参加者数も来場者数も物凄い。 出展者数5000人、来場者数二日間で5万人弱だそうだ。すごい!おのずと≪奥多摩クラフトフェア≫よりも身震いしてしまう。
 フェスタ前二週間を準備期間と決め、その前に仕事をひと段落させ、それからエミ、ケン共に深夜遅くまで作品作りに励んだ。 常々作りたいと思いつつ、なかなか作れずにいた作品の数々を形にした。と言っても、そうポンポンと作り出せるわけもなく、 気ばかりが焦った。二週間ではちょっとキツかった。やはり普段からコツコツ作りためたいところである。 (しかしなかなかそうはいかないところが悲しみトゥーヤング)。本番前日はとうとうエミ氏は徹夜をしてしまった。
 前日に一度完全な予行演習を行った。≪奥多摩クラフトフェア≫では「屋台方式」にしたが、あれは非常にがさばるし、設置、撤収 に手間がかかるので、今回はエミ氏が考案した「屏風方式」にした。見栄えがよい、設置が楽、ステップワゴンに詰める、 の条件を満たした素晴らしい発明だ。焼いた板と革の蝶番で「木と革」だし。うーむ、素晴らしい。
 当日朝5時、真っ暗な中を奥多摩発。途中中央道で素晴らしい朝日と後ろには真っ白な富士山を拝みつつ、いやが上にも気持ちが 高ぶった。富士山見たの久しぶりだったなぁ。あんまり天気がいいので道路も込んでいた。ディズニーランドにでも行くのだろうか。 予定より遅れ、8時頃ビッグサイト到着。開場が11時なので、まだそんなに参加者も来ておらず、搬入口のまん前に車を止め搬入できた。 「屏風式壁」のおかげで設置も楽にできた。開場までの時間で未完成の作品を仕上た。そう、直前まで作っていたのだ。 エミ氏は<ペンケース>のボタン付、ケン氏は<腰掛>のワックス拭きと座面取り付などしていた。大丈夫か?しかし、 なんとか11時にはお客様を迎えられる態勢になっていた。周りを見ると、もっと大掛かりな什器を組み立てているところもあり、 まだ終わっていないところも結構あった。こんなところが学園祭っぽくていい。
 期待と不安で幕が切って下ろされた。疲労は忘れていた。ブースが角の絶好の場所だったので、人々がかなり見てくれる。 その一人一人が神様に見えた。しかし、そう簡単には買ってくれない。今回は売ることも然る事ながら、『エミケン』の宣伝を しなければいけないので、ハガキを配りまくった。
 午後になると、友人知人も多数陣中見舞いに来てくれた。なんと元気づけられる事か。しかも差し入れまで持ってきてくれて。 涙が出るほど嬉しかった。サラリーマン時代の友人など、本当に久々の連中も来てくれ、少しほろ苦くなってしまった。 冠婚葬祭以外でこんなに友人知人に再会できるだけでも、この行事に参加する意義があると言うものだ。それ以外にも、 初めて会う人たちと数多く話ができるのもとても嬉しい。人と話すことが何よりも元気が出る。
 これら多くの人たちのおかげで、なんとか気持ちよく初日を終えることができた。売り上げはイマイチであったが、それが返って とても勉強になる。この日は都内の親戚の家に泊めてもらった。
 二日目、10時頃会場入りした。やはり数多く知人友人が訪ねてくれた。都内で開催してるというのも大きいかもしれない。 これが≪クラフトフェア松本≫だったら、こんなに来てくれないだろうな。昨日よりも少し慣れたので、通り過ぎようとする人々にも どんどん話しかけた。普通店に入って店員に話しかけられるのはイヤなものだが、ここではそれは逆のようだ。作家本人と話せるのは 嬉しい事らしい。これも大きな教訓。
 結局、二日間の売り上げは出展料とほぼ同じ。上出来と言ってよいだろう。しかし、多くの人と出会えたのが何にも変えがたい 大収穫だったと言えるだろう。この快感を得るために、また次回も参加します!『エミケン』ブースに来場してくださった多くの皆様。 本当にありがとうございました。次回は更なる研究開発を重ね、魅力的な商品を多数出品します。請うご期待!!!


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