霜月

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●2005年11月27日
<デザフェス>行ってきました。今回はエミ氏が搬入搬出時にチビタを実家に預けて来てくれたので、大いに助かった。 その他にも助っ人が来てくれて本当にありがたい。持つべきは友ですな。それでもやはり忙しく、他を見に行く暇はなかった。 しかしながら得るものの大きい企画なので、今後も毎回出ます。もう次回2006年5月も申し込みました。請うご期待!
詳細は【近況報告】にて。

●2005年11月25日

『でく工房』納品。第一弾<組立て式長椅子>6台納品。でくの職人さんは、仕事はムチャクチャ忙しいのにいつも陽気。 いつも話し込んでしまい、すっかり長居してしまう。今日はチビタのおむつ換えまでしてしまった。いつもスンマセン。

●2005年11月23日

『宝物其の一』
ワシのカヤックである。これはロデオ用。といっても一昔前の意匠だが。当時はバリバリのロデオマシンだった「スコーピオン」。 ワシはいまだにコイツが好きだ。いろんな場面で遊びやすい。逆に言うと、どっちつかずとも言える。それは置いといて。 なかなかカヤックというのはガサバる物で、置き場に困る。もう一つあるスラローム用は軽いので、軒の下に吊るしてある。 更にもう一つのポリ艇(重い)は小田氏の艇庫に置かせてもらっている。お気に入りのスコピー(通称ね)は室内保管したかったので、 どこに置こうか思案した結果、ここになった。かなり理にかなっている。長さ、巾、重さとも木材とほぼ同じ。 転倒防止の鎖もあるので打ってつけ。しかもなんだかカッコイイ。あと2、3個スコピー置いときたいね。今入手できるだろうか? しかし、このところカヌーしてないな。したいな。

●2005年11月19日

ワシの尊敬する『でく工房』の仕事をしている。小児麻痺の子供のための保持具を作る工房だ。小児麻痺児の体は複雑なため、 市販の福祉用品でも役に立たないことが多い。かといって彼らのために商品を開発するメーカーは少ない。採算に合わないからだ。 『でく工房』のような志の高い零細企業が信念を持ってやっているのが現状だ。採算はギリギリ。仕事は超手一杯。需要は激しく多いのだ。 何せ、子供の成長は早い。すぐ作り直さなくてはいけない。しかも家具とは比べ物にならないほど厳しい仕様。 どうしても供給は足らない。結局我慢を強いられるのは子供たちだ。
30年前、そんな彼らのために脱サラをして工房を始めたのが竹野氏だ。当時、そんな工房は一つもない。 圧倒的少数派の小児麻痺児に目を向ける人も企業もほぼ皆無の時代だった。今でこそユニバーサルだバリアフリーだとか言っているが、 そこに目を向けたのだ。頭が下がる。竹野氏はワシの心の師だった。そう、「だった」のだ。
竹野氏は平成15年に医療過失による疑いで亡くなった。 (参照)
このことはここでは触れないが、そんな『でく工房』の仕事を出来ることを、何より誇りに思う。
・竹野氏の著作  ・竹野氏に関する著作

●2005年11月18日

工房ストーブ開き。寒くなってきました。木屑が舞う仕事なので、寒くても窓を開け放すことが多い。厳しい季節になってきた。 とは言ってもワシの工房は陽当たりがいいので、まだよい。しかし、夜の作業はやはり厳しい。今日は夜、たまらずストーブを設置した。 足元が冷えると、どうにも集中できなくなる。春から秋にかけ、せっせと貯めた木っ端を思う存分使う。貯めておくのも 結構邪魔なのだが、この季節になるとこの木っ端の山がなんとも頼もしい。夜、ストーブ脇ですするコーヒーがなんとも美味いんだよね。 スナックスティックがあれば言うことなし!是非味わいに来て下さい。

●2005年11月13日

「階段箪笥」進捗。本組みしました。やはりでかい。先日の写真と比べてみて下さい。一段増えています。仮組みのときは怖くて 乗せられませんでした。最下段の一番大きな箱が重い!ここういうのを移動させる時、一瞬だけ助っ人が欲しいんだよね。 そのために人を雇うことも出来ないし・・・。チビタ、はやく大きくなっておくれ。

●2005年11月12日

本日はポカポカ陽気。ここのところ寒くなってきたからためらっていた作業を、なんとかやっつけた。「箪笥洗い」。 古箪笥の修理のご依頼です。明治時代頃のもので、納屋で埃にまみれていました。ワシも古箪笥が大好きで、以前自分のために、 80年前の、金物も素晴らしい箪笥を修理した。金物全て取外し、箪笥全体にカンナをかけ、柿渋、弁柄、漆を塗り直した。 金物もサビを落とし、新品にはせず古いものを付け直した。「特上仕上げ」です。新品とまではいかないが、 素晴らしい輝きを取り戻した。いや、新品にはない品格と荘厳さを兼ねそないえている。
ワシの考えなのだが、修理と言っても完全に新品に戻すのはどうかと思う。かなり高く付くし、今まで刻まれた歴史を白紙に 戻してしまい、古箪笥の良さがまったくなくなってしまう。桐箪笥の削り直しがそうだ。よく「前の金物の方が良かった」とか 「別の物みたい」などという声を聞く。それがいい人もいるだろうが、ワシはそうは思わない。技術的にはスゴイと思う。 その道の本職がいるくらいで、ワシには真似のできない技だ。
今回のご依頼もその辺のことを解っていただいた上でやらせてもらっている。「使えるようになればいい」程度の修理なので、 洗って、穴を埋め、補強をし、漆を塗って出来上がり。の「廉価仕上げ」だ。それでもかなり雰囲気良く変身する。これでまたしばらく この箪笥が使われるのなら、高い修理代のためあきらめられ朽ち果てるまで納屋で一生を終わる箪笥に比べ、どんなに幸せか。 きっと箪笥たちも完璧に化粧してもらいたいとは思っていないだろう。自然に末永く使ってもらえるのがなにより嬉しいに違いない。

●2005年11月9日

「エミ部門」、新手の助っ人登場!やたらミシンが上手い。本気でパートさん雇ったのかな?ん?エミ母さんではないか!! 「立ってるものは親でも使え」。すいません、お手数かけます。しかし、上手いね。

●2005年11月3日

いやー、デカい!現在製作中の階段箪笥を仮組みしてみた。実際に高床(loft)へ上がるための階段として使われるので、 強度も必要なのである。さすがにゴツい。あれっ!これじゃ工房から出せない!!んな訳ないね。組立て式です。 タケ様。こんな素晴らしい仕事を賜り、まことにありがとうございます。家具屋冥利に尽きます。 完成、楽しみにしていてください。

●2005年11月2日

工房隣の神社のケヤキの葉がだいぶ色づいてきた。実はワシは色弱で、紅葉が分かりにくいのだが、 夏葉の色より明るくなったのは分かる。イチョウの葉はまだのようだ。これから、落ち葉が風と共に工房内に入ってくる時期になる。 少しなら可愛げもあるが、かなり大量なので「たいがいにしろ!」といいたくなる。でも年に一度のことだからね。大目に見るよ。


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