水無月
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●2007年6月28日 閲覧室 進捗
報告がご無沙汰していたが、作業は進んでおります。と言っても「段取り八割」の段階で、まだ目に見える劇的な変化はない。 ここが作業者にとって辛いところなのだ。何度か「物作りは段取り八割」的なことを書いてきたが、やはりこれは普遍の真理である。 残り二割、完成間近の段階はそれはそれは心躍る楽しいひと時で、心身ともに疲労など忘れてしまう。
この話をしだすと長くなるし、いつも同じなので置いとく。閲覧室・・・、本日から「お店」と呼ぼう。 「エミケンのお店」。これを正式名称として只今採用いたしました。
で、お店作りの流れだが、半分ずつ攻めることにした。45坪弱の空間全てから建材や荷物等々を片付けるのは不可能。 手間だが半分に荷物を移動させ、まず初めに半分の空間を完成させる。その後完成部分に荷物を移動し、残り半分を完成。 という段取りにした。
前半部の「柿渋塗り」はほぼ終了。鉄筋梁、壁の白ペンキ塗りをする前に、壁と窓枠を完成させなければいけない。 元組立工場だっただけに内装の仕上げはすこぶる適当。石膏ボード貼りっぱなしの壁、しかもそれらがあちこち無残に壊れている。 石膏ボードは非常にもろいので簡単に割れる。アルミサッシは構造材に取り付けただけのみすぼらしさ。
このサッシに木の枠を取り付ける作業を本日までに8箇所完成させた。窓は全部で10箇所。折角なので幅広の枠にし、湯飲みなどを 置けるようにした。お店に来てくれた人に、ここで川を眺めながら茶でもすすってもらい、一服の清涼を味わってもらえたらなぁ、 と夢想しつつ作業している。

●2007年6月26日 無料冊子 企画説明会

企画説明会(プレゼンテーション)に行ってきた。言わずもがな、こいつの良し悪しで支援を受けられるか否か、支援金の額が 決まってしまう重要な説明会だ。19時開始の説明会のため、皆今日は仕事を休んだ。最後の最後まで資料作りに終われ、 氷川城に集合したのは18時。慌てて一度だけ通しで練習。完璧ではないけどいいだろう!
委員会の人員12名の前での説明。それほど緊張はしない。と思いきや、三人組はなかなか緊張している。これくらいのほうが初々しくて 良いかもしれない。
説明15分、質疑応答15分の計30分。少々意地悪な質問もあったが我々の主張はしっかり伝えられたと思う。これでダメなら何の悔いも ない。あとは来月の発表を待つだけだ。
氷川城に戻りエミ氏が用意してくれていた料理で乾杯。三人組はこの二日間まともに寝ていなかったようで、緊張からも解き放たれ、 いい具合に張力(テンション)が高い。なんかいい雰囲気だな。通るも通らぬも冊子は作るのだから、次は取材ですな。 楽しんでやりましょう!

●2007年6月24日 「two do」ご来城

新進気鋭の照明意匠編成(デザインユニット) 「two do」 の皆さんがご来城下さった。いや、これから名を馳せるんだね。 ちなみに編成名の由来は「進藤」と「安藤」二つの苗字から。三ツ星!
これから世に産み出そうとしている新しい概念(コンセプト)の商品の外装について相談に来てくれた。
まだ皆さん勤め人で時間をみつけては案を練っている。勤め人といっても男性お二人はそれぞれ超一流電器製作所(メーカー) の設計屋さん。一流の技術を既に持っているのでその技術を生かした、意匠だけに特化していない製品を産み出せる強みがある。 意匠と設計、両方してしまうというわけだ。場合によっては製作も。
かつてのワシもそうだった。機械設計という仕事を日々していて、できた図面を工場に提出。完成品を検査。これはこれで非常に 面白い。しかし「何か」物足りない。そう、物作りで最も物と対峙する「加工」をしていないのだ。きっと彼らも一流の物を作る業界に いてもやはり分業であるゆえ「何か」物足りなさを感じているのだろう。
遠路雨の中足をお運びいただきありがとうございました。非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。 次回はこちらから伺います。いい物を作り上げましょう!微力ながらご協力させていただきます。

●2007年6月23日 上田塾 佐藤塾 懇親会

料理研究家 上田淳子 さんが野食会を企画してくれた。 去年の11月に続く第二弾!いつもありがとうございます。
上田さんのご一家とご友人で雑誌「ミセス」の編集吉野さん、そしてエミケンタイの計8人。場所は氷川城下川原。 ほんといい場所です、この川原。感謝!先週の大混雑が嘘のような人の少なさ。貸しきり状態だった。天気は極上。 さすがに今年の梅雨は心配になりますな。
料理はもう極上!と言うしかない。普通の野外料理じゃないね。名前なんか聞いたけど忘れてしまうくらい素晴らしい! 写真見てください。先週の野食会のためにワシが急遽作った、長さ3m40cmの大食卓も大活躍。 まるで宮中晩餐会だ(知らないけど)。
今回は遊びつくしたね。小5のカズとマサにチューブとカヌーをあてがって、ライフジャケットも付けさせ、チョロッと安全について 説明し、遊び方を説明したら、最初おっかなびっくりだったけど、あっというまに使いこなし勝手に流れで遊びだしてた。 まったく危なげない。これだからガキはいやになる。なんでそんなすぐに上手くなるんだい?だから子供にはカヌーを教える時、 理屈は一切教えない。感覚で見つけ出しちゃうんだよね。しかし、大人はこうはいかない。理屈を要求し、それに固執し、できないと 怒る。
タイゾーもお兄ちゃん二人に見守られて楽しそうだった。「上の子が下の子を見守りながら遊びを教える」という構図は昔は 当たり前だったろうが、今は少ないよね。いい光景だった。また遊んでやっておくれ。
次回は燻製やりましょうね。焼き方、ご主人にやらせっぱなしですいませんでした。

●2007年6月22日 ビワ収穫

氷川城にあったビワの木。手入れもされていずひどい状態だったが、枝を剪定し、実がなり始めてからは摘果もしてやった。 おかげで見事なビワがたわわに実った。ビワは難しいと聞いていたので非常に嬉しい。買えば高いし。
今年は「生り年」みたいだね。グミも先日大量に収穫できた。柚子は可愛いヤツがたくさん出来始めている。金柑も実をつけている。 ブルーベリーの苗を先日植えたので、こいつにも期待大。実のなる木ってワクワクするね。

●2007年6月20日 ステ吉 車検

我家の働き者 ステ吉(ステップワゴン) 車検中。丸9年か。実によく働いてくれる頼もしいヤツだ。 コイツがいなけりゃ奥多摩での快適生活もまったく成り立たない。常日頃は何も考えず乗り回しているが、いたわってやらないとね。 新車は当分買えそうもないので、まだまだ頑張ってもらわねばならない。頼むよ。
ということで代車を借りてきたのだが、「白のセダン」。最もワシに似合わない車だ。セダンじゃこの仕事できないよなぁ。 でも羽振りが良くなったら、白のレクサスでも乗りたいね。黒のセンチュリーもいいな。そして遊び車にホンダS2000。 仕事車は緑のハイエース4WDディーゼルですな。エミ部門はスズキエブリー。
はい!仕事仕事!!

●2007年6月17日 佐藤塾 新人歓迎会

氷川城下の川原で「佐藤塾 新人歓迎会」を行った。気象庁が入梅宣言してくれたおかげで実に素晴らしい天気に恵まれた。
新人は5人。皆、特殊技能を持った猛者ばかりである。今回は彼らにいくつかお題を出した。

一、奥多摩産の鹿肉を調達すべし
一、奥多摩産のニジマス、ヤマメを調達すべし
一、奥多摩産のワラビを調達すべし
一、奥多摩産のジャガイモを調達すべし
一、千葉産のスイカを調達すべし
一、奥多摩産のオナゴを調達すべし
以上、六項目。各人奮起し全てのお題を完遂した。お見事!おかげで素晴らしい野食ができた。これからは幹部昇格を目指し、 日々精進してくれたまえ。以上、報告終わり!
え?顔を見せろって?いずれゆくゆく。

●2007年6月16日 無料冊子 進捗

例の奥多摩町支援事業に申請中の無料冊子の件。現在、26日の企画説明会(プレゼンテーション)に向け、各自資料作りに励んでいる。 摺り合わせをするため夜氷川城に集まってもらった。
ワシが委員会という設定で予行演習した。ワシも大金を払う立場になって質問をした。ひと通り通してみて思ったのは 「上手く彼女たちの情熱が委員会の面々に伝わるかなぁ?」といことだ。ワシは彼女たちの情熱をよく知っているのだが、 彼女たちの口から流れ出る熱い言葉も、書類に落とすと若干堅苦しく、真面目苦しくなってしまう。熱さと無邪気さが消えてしまう。 「お役人相手」というだけで、必要以上にかしこまっているところがあったかな。
とは言っても、情熱だけでない、彼女たちの頭にあるしっかりした完成予想図を知るにつれ「間違いない!」という確信を得られた。
「支援金がなくても冊子は作れる!」くらいの気持ちで気楽にいくべ!!

●2007年6月14日 北山家 ご来城

久々だね。カヅキもだいぶ人間らしくなってきたな。あれ?カヅキはどっちだ?ああ、こっちか。似てんなぁ。
イクト氏は雨の中レンジャーの仕事で御前山に登ってきたそうだ。お疲れさんです。あれ?イクトはどっちだ?(もういい・・)
ミチカちゃん、色艶いいね。結構結構!

●2007年6月13日 閲覧室 進捗

昨日と一昨日。梁に雪のように積もった埃を掃除する。15坪分終了。閲覧室総面積は45坪弱。やっと1/3だ。やはり相当過酷である。 しかしご機嫌な作業だ。なんてったって「正の作業」だからね。
本日は続きをやらず、梁の塗装をした。少しでも目に見える変化が欲しかった。気持ちの切り替えだ。 これが過酷な作業を楽しく続けるコツ、生活の知恵ですな。柿渋を水で3倍に薄めたものに、弁柄の黒を小さじ4杯混ぜる。 これを刷毛でシコシコ塗っていくわけだ。汚れも目立たなくなり、木目が際立ち、古民家の柱のように雰囲気が出てきた。 柿渋の秀逸なところは、時間がたつとどんどん褐色に変化し、渋くなるところ。皆さんにお披露目する時には格段に良い色に なっている事だろう。9坪分終了。
柿渋の臭いをご存知だろうか?銀杏の実のような強烈な香がする。100%天然素材だからもちろん無害。しかし初心者には相当 堪(こた)える香に違いない。今、氷川城はそんな香で充満している。ワシは大好きな香だが。 これもお披露目の時にはすかりなくなっているので、体験したい方は今来て下さい。
NATA君一家が顔を出してくれた。明日から沖縄巡業(ツアー)だそうです。いいなぁ、と言うと「ずっと雨」だそうです。 そうか、沖縄は梅雨なんだね。でもそんなジメジメを吹き飛ばす巡業になるに違いない。NATA君は7月7日に初楽曲集 (ファーストアルバム)の発売を控え、気力がみなぎってるようでした。のってるんだろうね。がんばって!
→ NATA公式家頁

●2007年6月11日 日刊 タイゾー

とうちゃん、またたいたいのへんなかおとるのか。かんべんしてくれよ。ファンがへっちゃうじゃんかよぉ (奥多摩弁入ってる・・)。
みけんをかにさされちゃったんだ。ほいくえんのせんせいにはかっこわるくていえないから「スパーリングだよ」 っていってあるけどな。
おいみんな、おくたまのかはてごわいぞ!あそびにくるときはむしよけもってこいよ。たいたいからのちゅうこくだ。

●2007年6月10日 「丘の上ハウス店 打上げ」 於 氷川城

突然の日程決定で参加者が少なめではあったが、とりあえず「第一回打上げ」ということで決行した。
昼過ぎまでは生憎の雷雨だったが、閲覧室に炭火を持ち込んで宴。大いに楽し。がんばって片付けておいてよかった。
その後晴れてきたので体験カヌー組は河原へ。短い時間だったけどみんな楽しんでくれたようだ。
夜はエミケンタイが寂しくならないよう、皆遅くまでいてくれた。
皆さま遠路ご来上ありがとうございました。 豆香さん、 コーヒーの差し入れありがとうございました。あんな美味いアイスコーヒー初めて飲みました。 次回のご登城、心よりお待ちしております。
次回は「お重持ち寄り、湖カヌー」企画ですな。

●2007年6月9日 閲覧室 進捗

丘の上ハウス店終了後「さて、閲覧室作りだ!」と思っていたのに風邪で寝込んでしまった。まったく、うまくいかないというか、 うまくできてるというか・・。「休め!」ってことですな。
あおっぱなは出るが、悪寒もなくなりどうにか動けるようになったので、昨日から作業開始。解体した廃材や荷物でどうにも 片付かない閲覧室空間。まずは廃木材の釘を抜き、丸鋸で短く切断。結構なの量の薪ができた。閲覧室には薪ストーブを設置 する予定なので、こいつは冬に役立ってくれるだろう。輪廻転生ですな。
お次は廃石膏ボード。こいつが厄介だ。軽トラ一台分はあるだろうか?とにかく重いし、がさばるし、粉出るし、邪魔な事この上ない。 まとめて業者に持っていく予定だが、まだ出るのでとりあえず階下の工房に移動し山積み。邪魔なことには変わりない。 とにかく重いので、昇降機(リフト)のありがたみを痛感。よくぞついててくれた!
そして本日。階段周りの解体(また木材出た・・)、天井の電線外し(膨大な量の電線が本日全てなくなる)。そして移動 できる荷物を他の場所に移し、大きく現れた床のほうきがけ。
・・・感慨深いものがある。去年8月から着手した氷川城再建計画。いままで住居、工房、書斎、外壁、屋外・・コツコツ着手してきて ほぼ順調に氷川城は変身しつつある。そして数ある計画の頂点に位置する「閲覧室製作計画」。その計画も撤去解体等、 分厚く表層を覆っていた古くて醜くて強固な殻をはぎとるという、もっとも精神的、肉体的に過酷な段階、 いわゆるワシの言うところの「負の作業」が終わったのだ!! これからは肉体的にはやはりキツイが精神的には極上の、構築していく作業「正の作業」となる。精神が極上であれば、 身体はついてくるもんだ。人の身体とは不思議なもんで、いやいややってると大した作業でなくてもすぐ疲れるが、重労働でも夢中に なってれば疲労を意識する暇さえない。以前どこかの工場の外壁に大きく「夢中になれば楽しくなる!」という標語が 掲げられていたのを見たことがある。夢中を押し付けるのもなかなか難しいとは思うが・・。
文章書いてたらまたこみ上げてきた。よっしゃー!やるぞー!!

●2007年6月3日 丘の上ハウス店 終了!!

エミ氏、他の作家の皆さまのおかげで素晴らしい経験をさせてもらったようです。終了後のエミ氏は大きな充足感で 満身満たされていました。大きななにかを学ぶことができたようです。大変有意義な催しを開催していただき、nakoさん、 その他作家さんありがとうございました。
詳細は「近況報告」 をご覧下さい。
※写真:ケン部門 木馬/holeandmole の人形

●2007年6月1日 日刊 タイゾー

おいみんな、まいど!
きょうはな、ほいくえんのえんそくだったんだ。かんこうバスにのって、せいぶえんゆうえんち までいったんだぞ。 かんこうバスってみはらしがいいな。いつものけしきもちがってみえたよ。
エミととうちゃんもつれてってやったんだ。とうちゃんなんて、いっしゅうかんまえからおおさわぎさ。かんこうにバスのれるのが そうとううれしかったみたいだぞ。
でんしゃとかコーヒーカップとかひこうきとかのったんだ。いやー、じつにたのしかったぞ!こんなちかばにこんなたのしいところが あるんだから、またつれてきてくれよな。とうちゃんたのんだぞ。
しゃしんはほいくえんのせんせいがただ。みんなかれしぼしゅうちゅうだからよろしくな。



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